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エジプト随一の観光地、首都カイロとギザの大ピラミッド

ピラミッド
 
エジプトにあるギザの大ピラミッドは、世界遺産にも登録されている貴重な遺跡であり、スフィンクスや、ツタンカーメン王の墓やマスクといった古代エジプトの遺跡や装飾品類と並んで、古代エジプト当時の文化や痕跡を現代に伝えています。これらを擁するギザ周辺のカイロは、エジプト随一の観光地としても知られています。ここではまず、エジプト、ひいてはアラブ圏の主要都市としてのカイロを見ていきます。

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エジプトの首都で文化の発信地

エジプトのカイロは、アフリカやアラブ世界ではもっとも人口の多い(約680万人)都市であるとともに、エジプト周辺の地域の顔ともなっている、アラブ文化圏の中心都市です。古代エジプト時代には、今のような中心都市としての位置付けではなく、小さな未開の地であったとされています。有名なギザの大ピラミッドは、当時ナイル川対岸で栄えていた「古代エジプト古王国時代」の遺跡であり、現在のカイロのような存在でしたが、ピラミッド時代の終焉とともに、次第に人が集まらない、情報も集約されない地域となっていきました。

 

カイロの歴史

カイロが今のような姿となるきっかけは、600年代にまで遡ります。エジプトは古代エジプト以来、ナイル川を境として、川周辺の上エジプトと、デルタ地域を中心とした下エジプトに二分されているのですが、この2つの地域が交わる場所に位置しているカイロは、ある意味首都となるべくしてなった場所である、といえます。現在の中心市街は、ナイル川の右岸に広がっています。カイロは、イスラム帝国時代に「フスタート」という名称で、639年頃に誕生しています。その後、紆余曲折はあったものの、何百年もたった現在でも、カイロは首都としての機能を果たしています。

 

ギザの大ピラミッドを擁するカイロの魅力

カイロは、エジプト近郊における主要都市としての顔とともに、古代エジプトから現代にまで至る、5000年の歴史を象徴する都市としての顔も持っています。宗教的にも、よく知られているイスラム教だけではなく、キリスト教の色合いを持つような建造物もあり、独特の魅力を放ち続けています。いわば町全体が博物館そのもの、といったイメージで、日本でいえば京都や奈良に近い存在でしょうか。古都としての重みを持つカイロは、世界遺産されているギザの大ピラミッド(メンフィスとその墓地遺跡の名称で登録されています)を擁しているだけでなく、都市そのものも「カイロ歴史地区」として、2007年に世界遺産登録がなされています。 

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カテゴリ: その他

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