リラックスの力
リラックスはあらゆることの基礎です。リラックスしていれば、自分も周りも冷静に観察できます。リラックスしていれば喜びも楽しみも味わえます。豊かな思考や感情は、リラックスの土台のうえでしか築けません。
集中力は、仕事をするうえでとても大事な要素です。よく時間をわすれて、気がつけば何時間も経っていたという経験があります。心地よい集中力にはリラックスが欠かせません。リラックスは、力を自在に操ることが容易だからです。リラックスから、力を一点にあつめたのが集中力です。となれば、自分のちからを出すためにはリラックスする必要があります。
もし私たちが、簡単に、どんな時もリラックスすることができればどんなに良かったでしょう。緊張などしたことない、という人もいます。トップアスリートには、そういったタイプが多いです。その一方で、ほとんどの人がリラックスするのに苦労しています。
リラックスのためには、主に二つの鍵があります。一つは、緊張のもとになる要因を無くすことです。つまり人前で緊張する人は、人の目を気にしているのです。
人の目を気にする執着を手放さなければなりません。これが要因です。あるいは、仕事でノルマが課せられて緊張する時もあるでしょう。
この場合は、結果に執着しています。結果を気にせず、全力でやればよいでしょう。結果を気にするのが、緊張のもとになる要因です。
二つめの鍵は強さにあります。弱い人間は、いつも不安と緊張の餌食になっています。彼らは、いつもビクビクし、周りを気にしています。心の安らぎを感じる間もなく、さまざまな不安に襲われます。
しかし心配はいりません。人は変わることができます。私たちの最大の罪は、私は弱い、と自己暗示をかけることです。私は弱い人間だ、と思ったり人に言ったりすることで、どれだけ実際に弱くなってしまうでしょう。彼らは、その行為がどれだけ威力があるのか知っているのでしょうか。
私たちは強いのです。これは、自分は強いと思っている人に言っているわけではありません。弱いと思っている人に言います。決してそんなことはありません。強くあることを決意し、私は強いのだ!と確信しましょう。それによって、私たちの内面のエネルギーが徐々に変わっていきます。
強くなるためには身体を鍛えることも重要です。心身は繋がっています。焦ることなく、日々の地味な鍛錬が強さを育てあげます。エネルギーが十分に強く、しなやかな素材へと変容すれば、リラックスは手の内にあるでしょう。