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シュメールの神々アヌンナキは日本神話の天孫降臨だった!?

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シュメールの七大神と呼ばれる上位の「アヌンナキ」の神々=宇宙人説と並んで日本人にとって興味深い説が、日本人シュメール起源説ではないでしょうか。

この日本人シュメール起源説は近年になって出て来たものではなく、実は江戸時代に端を発して戦前から唱えられて来た説なのだそうです。

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江戸時代からあった古代オリエントと日本を結ぶ説

江戸時代の1690年(元禄5年)、オランダ商館付きの医師として長崎の出島にやって来たドイツ人医師で博物学者のエンゲルベルト・ケンペルは、1691年と1692年の2回にわたって江戸まで参府し将軍・徳川綱吉にも謁見、2年間の滞日中に熱心に日本に関する資料を収集し、「日本誌」という著作をまとめてヨーロッパに日本を体系的に紹介しました。

そのケンペルが、日本神話の高天原は古代オリエントのバビロニアにあったとし、日本人は遥か西方から渡来したという説を唱えたのだそうです。

シュメールの存在は、その当時はヨーロッパでもほとんど知られておらず、1850年代以降になって知られるようになったそうですが、ケンペルがシュメール以後の日本人バビロニア起源説を唱えたのだとしたら、最も早期の説ということになるでしょう。

 

シュメール語の解明とアヌンナキ=天孫降臨説

その後、20世紀になってシュメール語が解明されて行くと、シュメール語は日本語と同じ膠着語であり、セム系言語は子音のみを記すのに対してシュメール語は母音が強調され、また日本の漢字仮名まじりと同じような構造を持つ、といった言語的類似点が指摘されるようになります。

そして、日本の神にまつわる単語などの古語はシュメール語で解釈できる、といった説も出て来るようになりました。その説では例えば、天皇を表す「スメラギ」や「スメラミコト」「ミカド」などの言葉は、すべて語源は「シュメール(sumer)」であるといいます。

また日本神話とシュメール神話の類似性も指摘され、シュメールの神々アヌンナキは「地に降りた天空の神アンの子供(子孫)たち」であることから、日本の天孫降臨神話はシュメール神話が原点であり、天孫族とは日本列島にやって来たシュメール人である、という説も唱えられました。

 

日本人の原点は古代オリエントにあるのか

日本人の起源としてオリエントと日本を結ぶ説としては、シュメール起源説のほかにも「日ユ同祖説」、「ユダヤの失われた10支族のひとつは日本に移住した」といった説があります。

また、旧約聖書でヘテ人と記されるヒッタイトは滅亡したとされるシュメール人の一部であり、その後古代イスラエル王国が滅亡した後に行方不明となったヘテ人は東方に移動して日本人の一部になった、という説もあります。

このように、古代のオリエントと日本をつなぐ説は様々にあり後を絶ちません。それは単なる日本人のロマンなのか、それとも日本人の原点を巡る失われた記憶なのか、真実はいつか解明されるのでしょうか。

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