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ジョン・タイターの目的と発言の信憑性を裏付けるもの

シーン
 
2000年11月からたったの数か月、インターネット上に現れたというジョン・タイターは、自分は2036年の未来からやってきて、とあるミッションを携えて2000年の地球に来た、という説明をしていました。にわかには信じがたい話なのですが、ともあれ彼の発言は、一定の信ぴょう性を持って、多くの人々に受け入れられました。

彼の発言の信ぴょう性に一役買っていたのが、「2038年問題」への言及です。他にも彼はいくつかの予言をしているのですが、コンピュータシステムの分野における「UNIX」が、2038年以降のシステム稼働を考慮していないことは、2000年当時システム界隈では常識であったのです。

今でこそ回避策はほぼほぼおこなわれているのですが、2000年当時は、対策途中ないし、課題として遡上にあがったというタイミングだったのです。

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まるで映画「ターミネーター」の世界

1984年、アメリカで制作された「ターミネーター」という映画は、公開当時こそそれほど大きな話題にはならなかったものの、その後続編やテレビドラマが製作され、第一作でターミネーター役として主演のひとりをつとめた俳優のアーノルド・シュワルツネッガー氏が、日本でも人気者になったこともあって、日本を含めて世界的に有名なコンテンツとなりました。

この映画の設定は、「未来に起こることを抑止する」、言い換えれば「過去を変えることによって未来を変えるために、人間ではないコンピュータマシンの化身が、現実の地球の世界にやってくる」、というものでした。

2036年からやってきたというジョン・タイターは、インターネット上にしか存在しないサイバーなキャラクターであり、なおかつ2038年問題を解決するために、2036年時点では既に存在していないという「IBM5100」というコンピュータマシン(新旧のコンピュータシステムを認識できる機能を持っているため、2038年問題を解決できるマシンとしては、2000年当時唯一の存在だったそうです)を獲得するために過去にやってきた、といいますから、まさにターミネーターの世界をそのまま踏襲するようなストーリーを持っていたのです。

 

世界中に対策を即した功績あり!

ジョン・タイターが支持された一つの大きな理由は「2038年に起こりうる人類の危機を、2000年時点で問題提起した」ということでした。

UNIXにおける2038年問題の提起は、ややもすると問題を先延ばししがちなシステム領域の世界においての「正しい問題提起」であり、本件の他に発信している予言についての検証をおこなう価値があることを示す十分な材料であった、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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