> >

10年後に当たった占い。もうひとつの結果が外れることを願います

占い

 

今だからこそ当たったとわかる街角の占い師さんのお話です。

スポンサードリンク

 

 

飲食店であるバイトをしていた頃の話です

今からおよそ15年程前。当時まだ20代の頭だった私はとある繁華街近くの飲食店でアルバイトをしていました。
お酒を出すお店だったので、お客さん次第で若干上がり時間が遅くなる事も多々あります。

 
その頃の私は家族との折り合いが悪く、早く家を出て一人暮らしがしたい、そして自分をわかってくれる良い人となるべく早くに結婚がしたいとの願望が強く、しかし持って生まれた気性の激しさと若さからか、中々一人の人と穏やかな関係を作るまでには至りませんでした。

 

 

仕事帰りに出会った占い師さん

仕事が終わって帰途につき、職場近くの最寄り駅の前に差し掛かった折、その占い師さんと出会いました。
ほんの気まぐれだったとは思います。普段は占いなどには若干否定的だった私ですが、その日は何となくその占い師さんの好々爺然とした顔つきに惹かれて、寒風吹きすさぶ中彼が持ち寄ったであろう小さなテーブルの前の椅子に座りました。

 
当たり障り無く、寒いですね、等と世間話をしながら、占い師さんに自分の結婚運を見ていただく事になったのです。
先にも書きましたが、元々私は占いに否定的だった為に、占いとは基本的には統計学であるものの巧みな話術で相手の情報を引き出しながら如何様にも取れる言葉で相手を納得させる物と認識しておりましたので、占い師さんには極力自分の事は話さないようにしながら、何やら長い棒のようなものを目の前でジャラジャラと並べられるのをじっと見つめていたのです。

 

 

愛想のない占い師は残念な結果を次々と述べてきます

聞かれたのは生年月日と名前。そして手相を見ながら占い師さんは長い棒を撫でてテーブルの上に広げたりしています。

 
「あなたは家族との縁が薄いし、あまり一所に長居は出来ないね」
「結婚はいつごろできますか?なるべく早くしたいんです。出来れば25くらいまでには」
「無理だね。晩婚になるよ。でもあまり焦らないでいいと思うから」
「無理と言うのは、私が努力をしても無理という事ですか?」
「無理だと思うね。努力とかそういう物でもないから。あなたの場合」
その後のお話でもそんな調子で、随分お客に対して断定的でぶっきらぼうな人だと思いました。

 
占い師の口述はカウンセラーに近いと思っていた私は不思議に思いながらも結果に少し腹立たしく、しかし家族との折り合いが悪い事と、幼い頃から引越しばかりだった事が当たっている為に、不服に思いながらもお金を払ってその場を後にしました。

 

 

それから10年後、占いの結果を知ることになります

それから十数年。
その間に何人かの男性とお付き合いもしてきました。この人、と思う人にも数人巡り合いました。
しかしその都度自分の力ではどうしようもない理不尽すぎる状況に陥り、結婚にまで至りませんでした。
そして30台半ばにさしかかった頃、今の主人と出会って半年でスピード結婚する事となりました。確かに晩婚と言えるでしょう。
主人との結婚が決まった時に、あの占い師さんの別れ際の言葉がよみがえりました。

 
「二回結婚する事になると思うよ。二回目の結婚は幸せになれるから」

 
今、幸せだと自分では思っています。
だけどこの言葉を考えると、これから先この主人との生活が幸せで無くなるのか。そして二回目の結婚をする事になるのか、なんともいえない気持ちです。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク

カテゴリ: 不思議な体験談

Comments are closed.