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謎のオーパーツ、カブレラ・ストーン本物説がくすぶる理由

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カブレラ・ストーンは、恐竜とヒトが一緒に描かれているという、これまでの生物学的な常識をくつがえす可能性のある存在として、一時期大変な注目を集めることとなっていたオーパーツのひとつですが、こんにちでは、「1961年に、ペルーで診療所を営んでいたハヴィエル・カブレラ氏が主導して捏造したものであり、オーパーツではない」、との見解が定着しており、世界各国で報告され続けているオーパーツのリストから除外されつつある存在です。しかし、いくつかの疑問もあり、オーパーツとしての位置づけが、完全には消滅していない、という見解も存在し続けている、という状況です。

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イカ川の氾濫によって出土したというシチュエーション

カブレラ・ストーンは、南米はペルーのイカという町で、イカ川が氾濫した結果、「地元の住民が発見し、当地で診療所を営んでいる、ハヴィエル・カブレラ氏が収集したもの」、とされていました。カブレラ・ストーンには、恐竜と人類が共存している姿の他、南米には生息していなかったとされている動植物が描かれていたり、天体観測や外科手術といった、何万年も以前では描くことができないような内容が描かれていたことが、大変にユニークな存在であった、といわれています。この不思議な石は、真偽を含めてまずは鑑定されることとなり、しかるべき機関が鑑定に乗り出しています。

 

複数団体が行った年代の特定

カブレラ・ストーンが製作された年代の特定は、1967年に鑑定をおこなったマウリシオ・ホッホシルト社のほか、近年2004年にも、国立ペルー文化研究所のカルロス・カノ氏がおこない、1万2000年以上前に製作された、との結論を発表しています。しかし、発掘日時や発掘者は明らかになっておらず、「カブレラ氏が、地元住民から買い付けた」という情報しか流通してはいません(地元住民の名は、バジリオ・ウチャヤ氏である、とのことです)。このため、未だにカブレラ・ストーンの真偽に関する論争は、着地していないのです。

 

地元住人の手による捏造だった?

ところが近年になって発覚した事実として、石を発見した地元住民とされている、バジリオ・ウチャヤ氏が、「実は妻が石を作った」との告白を、英BBCの「古代の宇宙人飛行士の実情」というドキュメンタリー番組の取材に対して答えていた、との情報も存在しています。しかし、専門家の間では、「そもそも地元の農民が描けるレベルの絵ではなく、地元住民の証言こそ捏造だ」、との主張も根強く存在しており、未だにカブレラ・ストーンの真偽は、明確にジャッジされてはいないのです。

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カテゴリ: その他

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