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10.ゼウス像遺跡群とギリシャ観光。アテネ・オリンピアの見所

オリンピアのゼウス像

 

紀元前にビザンチウム(旧ローマ帝国)のフィロンによって提唱された世界の七不思議の中のひとつ、オリンピアのゼウス像ゆかりの遺跡群は、現在のギリシャの、アテネとオリンピアを中心に存在しています。
アテネからオリンピアまでは、日帰りツアーなどもあり、ギリシャを訪れる際には、見ておきたいスポットがたくさん存在しています。

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アテネのゼウス神殿跡とオリンピア遺跡

ギリシャのアテネにある巨大なゼウス神殿跡は、もとはオリンピアにあったとされるゼウス神殿のコピーであった、といわれています(そのため、アテネにあるゼウス神殿も、「オリンピア=ゼウス神殿」と呼ばれることもあるようです)。

 
アテネのほうは1世紀頃に作られましたが、オリンピアのほうは、紀元前470年頃には完成していた、といわれています。
オリンピアのほうは、現在では柱の土台部分しか残っていませんが、その大きさから、建造物の巨大さは想像することができます。

 

 

ギリシャ最古のヘラ神殿

オリンピア遺跡には、ギリシャの中でも最古といわれている、ヘラ神殿跡も存在しています。
ヘラは、ギリシャ神話でも語られているとおり、ゼウス神の妻とされていて、現代においても継続しておこなわれている「オリンピックの聖火」の採火場となっています。

 
こちらにはゼウス神殿よりも多くの柱が現存しており、オリンピア遺跡における主要な見所のひとつとなっています。
オリンピック関連としては、付近にはゼウスの祭壇跡も存在しています。

 
かつてこの場所で古代オリンピックがおこなわれていた、とされています(街の名称の由来にもなっています)。
ここには給水施設跡や、巨大なスタジアム跡もあり、当地でおこなわれていた当時のオリンピックの規模を垣間見ることができます。

 

 

オリンピア考古博物館

オリンピア遺跡の正面には、オリンピア考古学博物館が建てられています。
たくさんの兜が展示されているのが印象的で、中には、紀元前490年頃に活躍したといわれている「ミルティアーディス将軍の兜(名前がくっきりと刻まれている、といいます)」も存在し、展示物の貴重さはかなりのものがあります。

 
オリンピアのゼウス像を作ったといわれているフェイディアスと並んで、古代ギリシャの高名な彫刻家であるアッティカのプラクシテレスの代表作といわれる「赤子のディオニソスをあやすヘルメス像」も展示してあり、アテネと同じく、ギリシャの地の長い歴史を体感することができます。

 
ギリシャの遺跡や博物館は、近年まで昼頃には閉館してしまうこともあったようですが、現在では、早朝8時頃から夜の8時頃までオープンしているようになったようで、観光地としての整備が充実してきていることを思わせます。

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カテゴリ: その他

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