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白昼夢とはこのことなのかも。寺社巡りの授業で起きた神様とのすれ違い体験

不思議体験

 

私が高校生の頃の話で、被害があったといえるのかもわかりませんが少し不思議でオカルトチックな話です。

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すれ違ったカップル

当時私の通っていた高校は歴史のある街並みのど真ん中にあり、近所の歴史的な建築物や寺社を回る校外学習のあるような学校でした。不思議なことがあったのはその校外学習で有名な神社にクラスメイト達と訪れた時です。
付き添いの先生に連れられて神社の境内に入り、歴史の説明を受けてから自由見学の時間になりました。私は友達2人と一緒に見学をしていたのですが、境内の端に細い道があることに気づき本宮にお参りする前に行ってみようという話になりました。
本宮とは違い簡単な整備しかされていない細い道を通っていくと向こうからカップルが歩いてきました。

 
カップルは細い道だったので道を譲るように脇に寄ってくれ、私たちがお礼を言うと「高校生?」「もう本宮には挨拶は済ませた?」等と声をかけてくれました。まだです、と答えると「じゃああそこにお参りしたらまた行くといいよ」と笑顔で木の間から覗く社を指さして、カップルは本宮の方へ向かっていきました。その際女性の方が私の肩に軽く触れ「楽しんでね」と笑ってくれました。

 

動物の足跡が!

まるで山道のような道を少し上り、ようやく小さな社までくると社の前に今度はおばあさんが居ました。
テンションの上がっていた私たちが「こんにちはー」と声をかけると、おばあさんは笑顔で「こんにちは」と返してから私を見て目を吊り上げ「あんたこれどうした!!」と肩を強く掴まれました。
何がなんだか分からずに肩を見ると、白いブレザーの上にべっとりと黒いタールのようなもので動物の足跡が付いていました。あの女性が触れたあたりに、20センチはありそうな大きな足跡。

 
友達と悲鳴を上げるとおばあさんはますます険しい顔になり、「ケンにあったな」と言って本宮に今すぐお参りをしろ、ここにはもう来るなと私たちに言いました。納得できず先ほどのカップルのことを話し悪戯じゃないのかと3人でおばあさんに聞きましたが「カップルなんか来ていない」「いいから本宮にいけ」「礼儀知らず」のようなことを言われ、来た道を戻るように背中を押され最後に私の背中を強く叩いて背を向けられてしまいました。
私は汚れた制服をどうしようかと気が重くなりながらも三人で元来た道を戻りました。境内に着いた頃にはもう自由時間終了が近づいており慌てて本宮にお参りをしました。

 

不思議なことは続きます

そして帰り道、先生の引率で再び列になって歩きながら先程のことを他の友人に話していると友人はきょとんとして「あんた達ずっと一緒に居たじゃない」と言うのです。そんなはずはない、この跡を見ろと肩の辺りを指さすと、私の制服は綺麗に白いまま。おまけに私たち三人の鞄には行っていないはずの建物の資料もしっかりと入っていました。
三人とも同じ白昼夢を見たのか、それとも本当にあったことだったのかわかりませんが、後々ああいった小さな社は本来「本宮にいる神様が抑えている怖い神様」が祀られている事が多いから必ず本宮に行ってからお参りするべき、と人から聞いてぞっとしました。

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カテゴリ: 不思議な体験談

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