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吸い上げられる身体。混乱するわたしを守ってくれたのはご先祖様だったのかも

不思議体験

それは2年ほど前、私が大学生だったころの話です。
深夜の時間帯になってようやく寝ようとベッドにもぐりこみ、半覚醒状態で夢かうつつかわからぬほど意識が混濁していた頃合いに、それは起きました。

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浮かんでいるかのような感覚

まどろみの中で、私は体がベッドの上で横になっているのをはっきりと知覚していました。
しかし、唐突に何かが私の体を持ち上げようとし、事実体が腰から上までが浮かび上がっているような感覚を覚えました。
同時に「ずおおおぉぉー」という、空気の流れるような音も聞こえました。

 
まるで巨大な掃除機のようなもので、私の体を吸い上げているかのような、そんな感じです。
ですが、吸い上げられているのを感じる一方で、体の方は確かにベッドの上に横たわっている、という感覚もありました。
ようやくこの事象の異常性に気付いた私は、まどろみの中から覚醒しました。

 

 

私はますます錯乱しました

体は確かにベッドの上に横たわっていて、頭には枕の感覚もします。
ですが、私の意識の方は、体よりも少し上、少し起き上がったような位置にあるのです。
そして、私の意識からさらに前方にある空間に、何か赤黒い靄のようなものがありました。
その謎の空間に、私の意識は吸いこまれようとしていたのです。

 
更に恐ろしいことに、その赤黒い靄からは、悪意のような何とも嫌な感じが強烈に感じられるのです。
私は必死に抵抗を試みましたが、腕を振り回そうにも体は動かないし、せいぜい首を左右に振る程度しかできません。
このまま吸われ続けてあの靄に吸いこまれたら、たぶん無事では済まないことになってしまう…。そう本能が告げていました。

 

青い光が見えました

その時です。
無駄な抵抗を続ける私の右の耳元で、青白い光が突然発生しました。
まぶしさのあまり、私は思わず両手を顔の前にかざし、その光を遮ろうとしました。
すると直後、私の意識は「すとん」と体の方に落ちて戻ってきました。

 
既に赤黒い靄はなく、吸いこまれるような感覚も、空気を吸う巨大掃除機のような音もしない。
当然、青白い光の方もなくなっていました。
残されたのは、冷や汗にまみれた私の体だけでした。

 

 

ご先祖様が守ってくれた?

後日、そのことをオカルト好きなゲーム仲間に話してみると、
「青い光はご先祖様などの守護霊で、赤黒いのは悪霊だ」といった見解を話してくれました。

 
そのまま青い光が現れず赤黒い靄に吸われ続けていたら、私の意識は完全に消え、体を悪霊に乗っ取られていたかもしれない、とのことでした。
ご先祖様が守ってくれたとのことだったので、話を聞いた翌朝、仏壇に手を合わせてご先祖様にお礼を言い、今後このようなことが無いよう、もし起きても守ってくださるようにお願いをしました。

 
今のところ、まだ私の意識は赤黒い靄に吸いこまれてはいません。

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カテゴリ: 不思議な体験談

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