天体の動きで運勢を読み解く「西洋占星術」の特徴【占い解説２】

日本でポピュラーな占いの代表格と言えば、西洋占星術ではないでしょうか。

西洋占星術は、四柱推命が生まれた年月日時刻から命式と呼ばれる図式を算出するように、生年月日時と生まれた場所からホロスコープと呼ばれるものを描き出し、それを基に天体の動きとともに現在、未来の運勢を解釈するものです。

ホロスコープとは、その年その日時その場所から見上げた12の星座と10の惑星を配置した天球図のことで、自分のホロスコープを作成できる解説本などもあるようですが、こちらも四柱推命と同じようになかなか難しいかも知れません。

私が占ってもらった占い師さんもホロスコープをパソコンで作成していましたが、インターネットでも生年月日時と生まれた場所を入力すると、ホロスコープが作成できるサイトがありますので試してみると良いでしょう。

天体が動くとともに、運勢も動いていく

西洋占星術の最大の特徴は、自分が生まれた時と場所により示されたホロスコープから、その人の性格や才能、資質などのその人自身のことがわかるということと、人生の年月の流れとともに動いて行く天体の配置によって運勢を読み取っていく、ということではないでしょうか。

ホロスコープは円周のかたちをしていますが、地球を中心に一番外側には山羊座から魚座までの12星座がぐるりと廻り、地球と12星座の間に「ハウス」と呼ばれる12の室（空間）が示されています。

12のハウスは、人生やその活動における12種類の範囲、つまり12種類に分類された運命で、例えば「第１ハウス」は性格や個性といった自分自身のこと、「第２ハウス」はお金に関わること、といった具合です。

そこに配置される太陽と月も含めた水星、金星などの10個の惑星の位置や状態、12星座と10惑星の配置がつくる「アスペクト」と呼ばれる角度などによって、西洋占星術は運勢を読んでいきます。

西洋占星術はほとんどの知りたい問題に対応

12種類のハウスに分類された運命は、第１ハウスの自分自身のことを出発点に、お金のこと、能力や趣味、家庭や家族、恋愛、友人関係、健康、結婚、職業、成功、地位、名誉などと、おそらく一般的に占ってほしいと思うほとんどすべてのことを網羅しています。

そして天体の動きとともに、それらの現在の状態や未来に起こる吉凶の時期やタイミングを読み取ることができます。また、自分と相手のホロスコープによって二人の相性や関係の現在と未来を読むこともできます。実際の天体の配置と動きによって、まさに知りたいほとんどすべてが占える。そのことが、西洋占星術を世界中で最もポピュラーな占いとしている理由なのでしょう。

ホロスコープを読み取るのはとても大変

西洋占星術は、実際の天体の配置や動きを基にしているだけに、その法則や規則性を理解しホロスコープを作成して読み取っていくのは、なかなか大変なことです。

また、人間というのは決してひとつや２つの要素ですべてが決まっているわけではないように、ホロスコープも全体の様々な要素からひとりの個人を表しています。占いはどんな種類の占いでもそうかも知れませんが、それらの全体を読み取ったうえで、ほんとうに知りたいことを占うということが大切なのでしょう。

四柱推命もそうですが、同じ運命や宿命を占う「命」の種類である西洋占星術も、その法則や規則からいかに運命を知り解釈するかが、結果を左右すると思います。より精度の高い占いを求める方は、信頼のおける占い師さんに鑑定していただくことが必要かも知れません。

Tweet