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占いの起源・歴史(2)インド・中国の占い

アジアにも長い占いの歴史があります。

 
Giant golden Chinese dragon on isolate background

アジアの古代文明はインドと中国から始まりましたが、やはり占いもそのインド文明、中国文明に起源があるようです。

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それでは、インド、中国から始まる占いを見てみましょう。

 

インドの占星術

インドにも長い歴史を持った占星術があります。
インドの占星術には2つの流れがあり、ひとつはもともとインドに古くからある土着の占星術で、月の通り道を27か28のエリアに分割した「ナクシャトラ=月宿」を用いて行うものです。ナクシャトラとは、インドの月の神ソーマの妃だそうです。
もうひとつは、ギリシャの占星術がアレキサンダー大王の遠征とともにインドに入ってきたもので、この2つが融合し独自に発展して現在のインド占星術になりました。
インド占星術は密教の一部として中国にわたり、平安時代には空海をはじめとする留学僧によって日本に伝えられ密教占星術となりましたが、やがて没落し歴史から消えて行ってしまいました。

 

手相占いはインドから始まった

日本でも馴染みの深い手相占いは、実はインドが起源だそうです。
およそ3000年から5000年前に手相占いはインドで生まれ、中国から日本へ、またアフリカやヨーロッパへと広まっていきました。
古代インドでは、人間の身体に刻まれた運命を「サムドリカ」という運命学として研究し、手のひらの皺が最もその人の運命を表すという結論になったのだそうです。
人の運命は月や星など天体が司り、それが人の手のひらに宿って運命を導くという考えがインドから始まった手相占いの基になっており、そこに表された様々な手の皺の線を読み解くことによって手相占いが確立されていきました。

 

中国で生まれた占い

古い文明を持つ中国でも、様々な占いが生まれました。
古代に行われたものとしては、亀の甲羅などを焼いて占う「卜占(ぼくせん)」がありますが、古代から長い時間を経て発展し現在の占いにつながって行くものとしては、「易」があります。
易占いは、卜占で用いられていた亀甲が入手しにくいことから、その代わりに用いられた「メドギ」という草の茎がやがて竹に替わり、「筮竹(ぜいちく)」を使った占いとなったものです。
易は、ごく簡単に言うと筮竹によって出された記号(数字)により、物事の変化を理論に基づいて予測するものですが、「風水」も易の理論が基礎になっています。
日本で占い師のことを、昔は一般に「易者さん」と呼んだりしました。和服を身に着け利休帽を頭にかぶって筮竹をさばいている姿は、典型的な易者さんスタイルとして描かれますが、まさに中国の易占を日本で受け継ぎ普及させた人たちと言えるのでしょう。

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