> >

ジンクス破りと想定外、真逆のジンクス価値創造。どう使いこなす?

ジンクス

 

一般的に「ジンクス破り」という言葉があります。
この言葉は、とあるジンクスが存在していて、「ある原因に対して、ほとんどの場合に想定した結果になる」といった大方の予想が裏切られることになった際の状況を指す言葉として用いられています。
一方で、「想定外」という表現もあって、「予想と異なる結果」という意味では、「ジンクス破り」と似たような意味合いにも思えます。
ここでは、「ジンクス破り」と「想定外」の違いについて考察していきます。

スポンサードリンク

 

 

「ジンクスは破られるためにある」の格言

「ジンクス破り」という表現とあわせて、世の中には「ジンクスは破られるためにある」、といった言い切り系の表現も結構浸透しています。
これは、否定的なジンクスを設定することで、これを越える努力や工夫を実施し、結果的にジンクスを覆すこともまた多い、ということをあらわしています。
「二年目のジンクス」というジンクスがありますが、スポーツや出版等の業界において、これを覆すような方があらわれた場合には、新聞のネタになったりすることもあるくらい、「元からあるジンクス」と「ジンクス破り」は表裏一体であり、大勢の人々の関心事になることも多い存在です。

 

 

「想定外」であることの意味

かたや「想定外」のほうは、「あらかじめ予想していた結果と違う結果が出る」ことを指していて、「ジンクス破り」とは若干ニュアンスが異なります。
「ジンクス破り」が目標感や期待を背負っているとすると、「想定外」のほうは純粋に事実を見た判断の結果、と捉えることができます。
使うシチュエーションについても、「ジンクス破り」が大勢の周知のもとに、半ば公的におこなわれることが多いのに対して、「想定外」のほうは、個人的な見解であることが多いものです。

 

 

難しい未来予測をどうさばくか

このように、「ジンクス破り」と「想定外」は、持っているニュアンスや、使われるシチュエーションが異なるものである、という関係性ではある、といえそうです。
ただし、両者とも「不確定要素を取り扱っている」という共通点があります。

 
数学的な数式や、自然の法則等で未来を正確に測ることができる事象ならともかく、予測もつかないような事象はたくさん存在します。
人は、これらの「予測の難しい将来」をどうさばいていくか、という命題に取り組んでいて、なんとか正確性をつかむためのプロセスとして、ジンクスや想定(予測)を用いており、「ジンクス破り」や「想定外」といった結果を得ることで、統計的にも法則的にもより正確な未来予測ができるよう、データを積み上げているのです。

 

 

ジンクスと価値創造

今度は逆にジンクスを用いた価値創造について見てみましょう。
世の中は、先人の発見や努力によって、現代まで進歩・発展してきました。
言い換えると、社会に役立つ価値を生み出し続けてきた結果、現代社会が築かれている、ということができます。

 
ジンクスにおいても、その確からしさや、その逆の不確定要素に対する問題提起等、さまざまな形で、私たちの暮らしに価値を提供している、と考えられます。
ジンクスと「価値創造という概念」は、どのようなつながりを持っているのでしょうか。
ここでは、ジンクスと価値創造について、考察していきます。

 

 

価値創造の意義

「世の中に役立つ価値を創造することの意義」とは、どこにあるのでしょうか。
世の中の役に立っているのだから、当然無価値ではありませんが、価値を創造することの本当の意義は、実は「予想した未来に対して、確からしさを加える」というところにあるのではないでしょうか。
何もないところにも、何かを生み出すための「未来予測=仮説」があり、その仮説に則って検証を繰り返し、仮説を確証に変える、という結果を生み出すことが「価値を創造する意義」ではないか、と考えられます。

 

 

ジンクスから生まれる価値

このように考えてみると、ジンクスにも「価値創造のプロセス」が含まれていることがわかります。
「猫が顔を洗うと雨が降る」や、「なまずがある特定の動きをすると大きな地震がある」といったジンクスには、今では一部科学的に立証されている部分を含んでいます(気圧や温度といった自然の法則の一部が該当するそうです)が、ジンクスが生まれた当初から、そのような科学的根拠が語られていたわけではありません。
数々の仮説立案・検証、統計データの積み上げにおいて、全部の解明ではないにせよ「仮説の確からしさ」が、ジンクスをきっかけにしておこなわれたのです。

 

 

ジンクスを通して未来を切り開く

実はジンクスには、科学の世界でいうところの「仮説」に相当する要素が含まれている、といえそうです。
そしてなおかつそれが、多くの市井の人々の中から発生してきたことは、人類の持っている潜在能力を改めて感じさせるものです。
「不便なところに発見はある」といわれていますが、まさにこの法則は「ジンクスを含む仮説や直感は、実は価値創造のきっかけになっている」という事実をあらわしています。
ジンクスと価値創造は密接につながっていているがゆえに、ジンクスの日常的な活用は、毎日の生活、ひいては人類の未来を切り開くためのひとつの手段となりえているのです。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク

カテゴリ: その他

Comments are closed.