鬼門を制する人は天下を征する。家の鬼門ラインを上手に利用して運気を上げる
「鬼門」と聞くと、多くの人は「こわい」「大凶」「さわらぬ神にたたりなし」など、むやみやたらにおかしてはいけない方位というイメージを持ちます。
風水は扱い方が大切
風水でも「知っておかせば命取る。知らずにおかせば目をつぶす」などといい伝えられ、扱いが非常に難しい方位とされているのです。
そもそも東北の表鬼門と南西の裏鬼門を結ぶ鬼門ラインは「神様の通り道」といわれ、「人は決して汚してはならない」とされていたため、昔の人は、「鬼門を汚すと罰が当たる」「鬼門の玄関やトイレは大凶」などといって、自らを戒めてきました。
しかし、風水的にみると、実は鬼門は強力なパワーを持つ方位。「神様の方位」といわれるだけあって、そこには恐ろしいほどの強い気が流れているのです。
表鬼門
たとえば表鬼門には「人間が望むものすべてを運び込んでくれるパワー」、裏鬼門には「人生の落ち着きと安全を与えてくれるパワー」が満ちています。そのパワーをうまく使えば、たとえどん底にいる人でも、頂点にはい上がることができるのです。
徳川家康は鬼門を上手に利用した人物
鬼門パワーを最大限に利用した代表的な歴史上の人物は、なんといっても徳川家康です。
徳川家康は江戸を築く時、東北の表鬼門の方位に上野の寛永寺、南西の裏鬼門の方位に芝の増上寺を置いて、両鬼門の守りを固めました。
風水を熟知していた徳川家康は、鬼門の風水によって300年近くもの長きにわたって徳川幕府を存続させ、現在の日本発展の基礎を築いたのです。
鬼門を制する人は天下を征する
「鬼門を制する人は天下を征する」と風水ではいいます。
もちろん国を治めるだけでなく、個人的な運気を誘導する時にも、鬼門パワーは強い威力を発揮します。
東北の表鬼門からは「陽」、南西の裏鬼門からは「陰」の気が吹き出します。陰と陽は磁石のように引きつけ合うという性質を持つため、表鬼門から生まれた気と、裏鬼門から生まれた気が、まっすぐ中心を通ってたがいに交流するのです。
この鬼門同士の気の通り道のことを、「鬼門ライン」と呼びます。
家の中の鬼門ラインを整えて
鬼門ラインは、その家に住む人の「幸せ度」を左右する大事なスペース。
家の中の鬼門ラインがきれいで吉相なら、健康運、金運、人間関係運は上々。その家に住む家族は、幸せの上限を歩むことができます。
万が一トラブルにあっても、鬼門のプラスのパワーに守られて、スムーズに乗り越えられるはず。しかし、鬼門ライン上にトイレなどの水場があったり、ゴミ箱やペットのトイレなどを置いて凶相にすると、鬼門のパワーがマイナスに転じ、「努力が実を結びにくい」「予想外のトラブルに遭遇しやすい」ということになります。
ルールを守って。安易な気持ちでやらないこと
鬼門は人生の大逆転に繋がる方位ですから、「運気の流れを変えたい」「大きな勝負に出たい」「絶対に幸せになりたい」というならぜひとも鬼門の風水を実行しましょう。
ただし、鬼門は他の方位に比べると、ケタ外れに大きいパワーを持っているだけに、安易な気持ちで実行するのは厳禁です。パワーの性質や守るべきルールをきちんと知った上で、前向きな気持ちで取り組みましょう。