愛猫に救われた命。ありがとうを伝えたいと思っています

私は実家で猫を飼っていました。
中学１年生の時に、学校帰りに偶然出会い、親に１週間で誰か飼ってくれる人を探すから！と頼み込んでつれて帰り、そのまま１４年間我が家にて暮らしていた猫でした。
大学を卒業し、働く頃にはすっかりおばあちゃん猫になり、腎臓を壊して１４歳の冬にぽっくりと死んでしまいました。

猫の存在を感じることがあります

猫が死んでしまってもう10年近く経つのですが、結婚し実家を離れても何故か時折愛猫の存在を感じることがあるのです。
ある時は、夢の中に愛猫が出て来た事があります。その時は愛猫は子猫で一番可愛らしい時期の姿でした。
お気に入りだった紐のおもちゃで遊んだりして、可愛いねえと語りかけたところで目が覚めました。
不思議な夢だったなあ、と思っているとその日の夕方、近所にお嫁に行った姉から赤ちゃんが出来た、という喜びの知らせを貰いました。

姪っ子の誕生を知らせてくれたのかも？

ひょっとしたら女の子かも？とその時は姉には伝えませんでしたが、実際生まれてみた姉の子は本当に女の子でした。しかも、姉は意識していなかったと思いますが、姪っ子の名前に、愛猫の名前と同じ一文字をつけていました。
姪っ子ももうすぐ10歳になりますが、ひょっとしたら愛猫が身近に生まれる命を教えてくれたのかも知れません。

迷子になったわたしを救ってくれた猫

また、私が結婚して実家のある土地を離れてからの事です。
実家よりもずっと都会の新居で近辺を自転車で散策していた時に、あろうことか迷子になってしまったのです。
バスも電車も路線はわからない、主人は仕事、段々暗くなってきて非常に心細く思ってふらふら自転車を押していたところ、道の端に愛猫と同じ白黒の猫がちょこんと座っていました。

 
疲れていたのと、少しホームシックになっていたのともあり、道にいる猫の近くに寄って行って、猫挨拶をしてみました。
猫は逃げずに頭を撫でさせてくれたので、暫くそこで和んでいると私が進もうとしていた先からものすごい音がしたのです。

 
何事かと顔を上げると、なんと路上に軽自動車が突っ込んでひっくり返って止まっているのです。交通事故でした。
すぐに救急車や警察が来て、警察車両が来る方向から帰り道の方向がなんとなくわかりました。
しかし、もしも猫に気がついて道ばたで止まらず、そのまま自転車を押して進んでいたら、ひっくり返って路上に乗り上げた軽自動車に私はぶつかっていたのかもしれない、と考えると本当に背筋がぞぞっとしました。

 
本当に偶然かもしれないのですが、道ばたにいた白黒猫は事故の大きな音に驚いて逃げて行ってしまい姿は見る事はできませんでした。
もしかしたら、愛猫がよく似た格好の猫を通じて私を引き止めてくれたのかしら、などと考えてしまいました。
今度帰省したら、愛猫の好きだったご飯を写真に供えて、いつも見守ってくれてありがとうと手を合わせたいと思っています。

Tweet