サファイア~色によって効果が変わる高貴なパワーストーン
9月の誕生石、サファイア。世界中の誰もが知っている5大宝石のひとつです。
モース硬度は9。ルビーと同じコランダムという鉱物です。
最高級のサファイアは矢車草の青色
インドのカシミールで採れるコーンフラワーブルー、「矢車草」の青が最高級品とされています。この色で、透明度があり照りの良いものはかなり希少です。
スリランカやマダガスカルでも良質なサファイアが採掘されていますが、矢車草の青色はなかなか見ることができません。青みが強いロイヤルブルーがよく採れます。黒に近い「インクブルー」と呼ばれる物は透明度が低く、あまり良い石とは言えません。
受け継がれるサファイアの指輪
世界的に有名なサファイアのひとつに、ダイアナ妃からキャサリン妃に受け継がれた指輪があります。
なんでも、チャールズ皇太子はダイアナと婚約するときに指輪を用意していなかったとか。既製品の中からダイアナが選んだリングなのだそうです。
リングに用いられたサファイアはロイヤルブルーです。最高級のコーンフラワーブルーに次ぐ価値があるものです。やはり「ロイヤルファミリー」なので、ロイヤルブルーのサファイアが選ばれたのでしょうか。英国王室では、ロイヤルブルーのサファイアがよく使われています。
スリランカの宝石商が、あれはスリランカのサファイアだ、すごいだろう!と自慢していました。大きさは18カラット。周りをダイヤが囲んでいる、とてもクラシカルなデザインです。
悲劇のヒロインとして描かれることの多いダイアナ妃ですが、結婚式はとても素敵でした。サファイアリングは、結婚式の「サムシングブルー」にもピッタリです。
今はキャサリン妃のもとにあるサファイアリング。何年か後、ジョージ新王子のお妃へと贈られることでしょう。いつまでも輝きが褪せない宝石は、代々受け継ぐものの象徴です。
色ごとに違う サファイアの効果
サファイアには様々な色があり、ファンシーカラーサファイアと呼ばれています。コランダムという鉱物の中で、赤色をルビーとし、その他の色は全てサファイアと決められているのです。すべての色が揃うといっても過言ではありません。
争う気持ちを静める力があります。鎮静、鎮痛、解熱の作用があるとも言われています。買い物依存症の人がサファイアの指輪をつけると、欲が無くなり、冷静に物事を判断できるようになるそうです。
特にブルーサファイアは「空の色」「天の色」とされ、神の象徴と考えられた時代もあったそうです。優雅で高貴な宝石なのです。
イエローサファイアは金運アップ、ピンクサファイアは恋愛運アップ、グリーンサファイアは健康運アップ、ブラックサファイアは仕事運アップなど、サファイアは色ごとにパワーが違っています。目的に応じて、様々な色をそろえても楽しいと思います。