近年、価格の高騰が進んでいるルチルクォーツ

ルチルクォーツの多くはブラジル産と言われ、その中でも南東部に位置するミナスジェライス州という場所でその多くが採掘されております。

ミナスジェライスはルチルクォーツだけでなく、ダイヤモンドなども採れることで有名であり、むしろダイヤモンドのほうが有名ですので、宝石の鉱山などと呼ばれるくらいの石の原点と言える場所になります。

人気があるのに採れなくなってきているルチルクォーツ

そこで様々なルチルクォーツが採掘されておりますが、近年、そのルチルクォーツも価格の高騰が進んでいるのです。原因は様々ありますが、価格の高騰の条件として、まずは人気があるということ、そしてその人気に反比例して多くは採れない希少性がある、ということが条件になります。

需要と供給がうまくあわない為、多くの鉱山主は、今ある資源を大切に流通させているのです。鉱山主は何十億、何百億で鉱山を丸ごと買います。

それはなぜか、鉱山からは沢山の石が採掘され、その石を流通させることで、一つの収入源になるからです。何十億で鉱山を買う理由はそこにあると言われ、石とは無限の可能性があり、ルチルクォーツのように希少性が高まり、人気がものすごくある原石は高値で売ることが出来るのです。

しかし、その原石がもし取れなくなりそうだとわかったらどうでしょう。きっと多くのひとは、出し惜しみすることでしょう。今安く売りするべきではないと思うのはごく自然のことだと思います。なぜルチルクォーツは宝石でもないのにこんなに高いんだ。

きっとこの流れを知らない人ほどこのように思われると思います。

ですが、ルチルクォーツは無限にあるものではなく、自然から生み出された、ごくわずかのものと考えればいかがでしょうか？

人間も動物も植物も、そして石も日々成長しております。その中で、その資源を世の中に様々な形で提案し、流通させているのです。流通させるまではいいですが、これが世界中で人気になり、注目を浴びた時、莫大な資源が必要になります。

ルチルという石も天然の石です。天然ということは日々成長しながら進化をしているのです。

そしてその成長過程の中で、採掘されていく為、今まで見たことないルチルが発見されたり、今まで採掘できていたルチルが急に見かけなくなったということはありえる話なのです。

莫大な資源を日々使っていったとき、その資源が足りなくなり、需要と供給のバランスが取れなくなります。そこで一気に価格の高騰が開始します。石の成長を待ちながら、日々採掘していると、欲しがる量と与えることのできる量のバランスが保つことができなくなり、鉱山主はその石の価値を上げます。

ルチルクオーツは今そんな状況になる石の一つと言われています。このように言うとまったく採れないと思う方もおりますが、そうではなく、良質なものが取れなくなってきたというほうが正しいのです。

原石はまだまだ数えきれないほど採掘されておりますが、その中で、今まで、100採れていた良質なルチルクオーツが、毎月、毎年減っていっているということに、鉱山主は危機感を感じているのです。

その為、品質がいいといわれるルチルクオーツはものすごく高額です。信じられないかもしれませんが、高級腕時計や高級外車など買えてしまうくらいの価格で取引されていたりすると、もはや、ルチルクオーツは半貴石の枠を超越してしまい、貴石すなわち宝石というジャンルに名を連ねてもおかしくないと思うのは私だけではないと思います

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