ルチルクォーツの選び方

ルチルクォーツっていろいろありすぎて、どうやって選べばいいのかわからないという声を聞きますが、確かにそうですよね。

私も初めてルチルに出会った時は、何が良くて、何が悪いのか、また何故これはこんなに高値で販売されていて、これは安いのかなど全くわかりませんでした。一つのお店だけでなく、いろいろなお店のルチルを見てもまだよくわからない。それだけ、奥が深く、価格相場が明確にない業界なんだなと感じたほどです。

自分が気に入ったルチルがその時の完璧なルチル

たくさんのルチルを見てきた私が、行き着いた答えですが、それは、自分が気に入ったルチルがその時の完璧なルチルということです。

人間はないものねだりをしたりしてしまうという欲求があると思いますので、初めは透明度抜群だけど、金線が少ないルチルを買ったと思ったら、次に買うときはその逆で、透明度はないが金線がものすごくぎっしりつまっているルチルを探していた。ということはよくあることです。

その為、今何を求めているかで、欲しいルチルが変わってくるということです。

誰も持っていない品質をもつ、超レアルチルが最終到達点？

その中で、さらに行き着く答えは、私のなかでは誰も持っていないだろうと思えるほどの品質をもつ、超レアルチルが最終到達点になるような気がします。

コレクターの方々は、誰も持っていないルチルや、滅多にないルチルなどを最終的には欲しがります。ですので、ルチルを知っていくと、どんどんマニアックになっていくのです。

ルチルが初めての方であれば、限りなく安いルチルを買ってみる

マニアになると、初めて買ったときから考えると、支払う価格も全く違うということもよくあります。前置きが長くなりましたが、まずルチルが初めての方であれば、限りなく安いルチルを買ってみるという方法がおすすめです。あくまでも気に入ったらという前提ですので、無駄なお金は使わないほうがいいので、いいと思ったら買ってみてください。

安ければ、安いなりの品質ではあるかと思いますが、高くなるとこういう金額になるという目安を持ちやすくなります。

ルチルクォーツは数千円のものから、数百万円のものまで様々ですので、一番買い易い、安価なルチルはどんなものなんかは一度見ておいたほうがいいと思いますね。

千円のルチルと一万円のルチルは何が違うのか、また一万円のルチルと十万円のルチルは何が違うのか、このように見ていくと、わかり易いですね。その時の注意としては、石のサイズはすべて同じのほうがよりいいと思います。

また、比較するお店もできれば同じほうがいいと思います。ルチルの買い付けは主にグラム売りになりますので、大きくなればなるほど、同じグレードでも高くなります。その為、サイズ違いで比較することにより、グレードの価格差が生じてきてしまいますので、わかりづらくなってなってしまうのです。

また、同じお店で比較するほうがいいという点については、同じお店であれば、同じような価格の付け方をしているケースが多い為、ルチルを知るにはいいと思います。

相場が明確にない業界なだけに、価格は各お店によって大きく異なるますので、違うお店で比較すると混乱してしまいます。事実私も混乱しましたので、あまりおすすめはしませんね。では、次にルチルの見た目についてです。

ルチルを見た目で選ぶ５つのポイント

ルチルを見ていく上で、5つの点をみていくと判断しやすいと思います。

1.まずは透明感です。
ルチルクォーツは水晶の仲間になりますので、水晶の本来もつ無色透明が多くあるものは評価していいと思います。

2.次に金線の太さです。
金線の太いものを太針ルチル（タイチンルチル）と呼び、ルチルの中でも最高級と言われております。その太い金線が多くあるものは評価していいでしょう。

3.三つ目に金線の輝きです。
ルチルはやはり金の線、金の針と言われていますので、そこの輝きがあるものとそうでないものでは、やはりあるもののほうが評価できます。

4.そして4つ目に金線の量です。
やはり少ないよりは、多いほうが評価できますね。

5.そして最後に金線の入り方です。
入り方のなかで一番評価されるべきものは、一定方向、同一方向に金の線が向いていて、業界用語ではキャツアイといいます。

後にキャッツアイについて詳しく記載していきますが、このキャッツアイがでているタイプは最も評価される入り方になります。

上記5つのポイントを総合的に見て判断していくと、このルチルはここがいいからこういう評価で値段なんだなということがわかってきます。

一部分だけずば抜けていても、それ以外がまったく評価できなければ、あまり価格にも影響してきませんが、3つ以上評価できるポイントが揃えば、その価格は一気に上がると思っていいでしょう。

それだけ評価されるべきポイントが多いルチルが見つかることは奇跡といっても過言ではないと思いますので。

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