タンザナイト~青く暖かな光をまとう石は、正しい道を指し示す
柔らかい石特有の優しい輝き。同じ青でも、サファイアの冷たい輝きとは違い、暖かみのある光が特徴の宝石、タンザナイト。
名前の通り、アフリカのタンザニアで採れる石です。
初めはサファイアと見間違えられたタンザナイト
ゾイサイトという鉱物の中で青い色のものが、タンザニアの鉱山で発見されました。宝石的な価値はそれほど高くないとされていましたが、ティファニー社が「タンザナイト」と名付けて売り出したことで人気に火が付いたとか。
最初に見つけた人は、サファイアだ!と大喜びしたそうです。確かに、サファイアと間違えてもおかしくない石です。とてもよく似ています。
サファイアとの違いは「硬度」
サファイアの代用とされていた時期は、色味が変化しない青色が好まれていましたが、やがて、タンザナイト特有のものを珍重するようになっていきました。
現在では、サファイアの最高級品と同じ色のコーンフラワーブルーに、紫色がチラチラ見えるものが、良いタンザナイトとされています。
慣れると、サファイアとタンザナイトは簡単に見分けることができます。先ず、硬度が違うので光も違います。硬度の高いサファイアは冷たい輝きですが、硬度の低いタンザナイトの光りは柔らかく暖かです。そして、タンザナイトには紫色の光りが見えます。
モース硬度は6~7。傷つきやすいので、指輪よりはペンダントがおススメです。風水ではサファイアのペンダントは不吉とされているので、サファイアのかわりにタンザナイトを使いましょう。
タンザナイトの宝石言葉
タンザナイトは12月の誕生石です。宝石言葉は高貴、冷静、空想、成功。アメリカで好まれていて、日本ではなかなかお目にかかる機会がありません。あったとしても、かなり色が薄く、青と紫の光りが見えない物も多く扱われています。
独自の価値を持つタンザナイト
私はタンザナイトのルース(裸石)を2つ持っています。首都ダルエスサラームで購入しました。透明度も高く色もまあまあの良い品質でした。そのあと、ザンジバルという観光島に行ったのですが、そこで完璧なタンザナイトが売られていたのです。色も大きさも輝きも、紫が見え隠れする美しさも、それは素敵なものでした!
値段は、ダルエスサラームで購入した2つのタンザナイトを足したくらいでした。高価ですが、その価値があるものでした。手に入れておけば、と今でも悔やまれます。
なかなか良いタンザナイトにはお目にかかれないので、これだと思う石に出会ったら、無理をしてでも手に入れることをお勧めいたします。
タンザナイトは浄化の効果が高い
眉間に当てれば第3の目が開く、と言われているタンザナイト。浄化のパワーも大きいようです。冷静な判断もできるようになるとか。血圧を下げる力もあります。
選択肢があってどうしようか迷う時、タンザナイトを身につければ、どうするべきか、正しい方向に導いてくれるでしょう。