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日本の風水には根拠が無いの?日本の風水ブームと本場中国の風水

花
 
古い時代から、日本国内には風水の伝統を守り続けている人々がおり、建築、都市計画、住宅の設計などの場面で風水の知識や技術が用いられてきた。しかし、多くの日本人にとってその存在は明確なものではなく、風水は一部の人達だけの知識であった。

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90年代の風水ブームにより、日本中にその名前が知られるようになり、風水を学ぶ人が増えていった。今では多くの人が、風水の知識を気軽に生活の中に取り入れている。

 

1・ 日本の風水は邪道か?

日本の風水についてよく言われるのが、本場中国の風水とはまるで違うということである。
中国の風水を真似ただけで、なんの根拠もないものである。という日本国内での批評を度々見かける。中国から渡ってきた風水が日本流にアレンジされているので、真似でもあるし、中国の風水とは違っているのも事実である。日本の風水は邪道だろうか?

真剣に風水を学び、正統な風水を受け継いでいる人たちもいるし、都合よくアレンジしてそれらしい事を言っている人たちもいる。これは日本国内に限ったことではないし、風水以外の思想についても言えることではないだろうか。邪道な風水もあるし、信じるに値する立派な風水も日本にはある。

 

2・ 風水の正統な流派は?

風水には様々な流派がある。中国国内には数え切れないほどの流派があり、中でも、三元派と三合派が中国の2大派閥と言われている。

日本国内にも、いくつかの有名な流派と、名前が知られていない多くの流派がある。日本国内の流派は、どれが正統で、どれが有力かということについては簡単に説明できない。書籍が出回り、簡単に学べる流派が主流かと言うと、残念ながら知名度と流派の正当性はイコールではない。風水の有名人イコール主流の流派でもない。日本国内にも、三元派と三合派が存在するが、中国が主流のため資料が少なく学ぶのは難しいようだ。

これから風水を学ぼうと思う人は、いつくかの流派を比較検討するところから始めると良いかもしれない。

 

3・ 風水を用いる意義

風水って当たるの?という疑問を耳にする。風水を信じることに、意味はあるのだろうか?

例えば、鬼門の方向に水場を設けないとか、北枕が良いとか、玄関に龍の置物を飾ったり寝室には鏡はNGであったり。こういったことを、多くの犠牲を払ってまで妄信的に取り入れることには確かに疑問を感じるが、生活の中に適度に取り入れることには意味がある。そもそも風水は、住まいをより良く整えるための知恵なのだ。自分が信じて必要と思う知識を、自分の住まいに取り入れることは、大いに意味のあることである。

 

4・ 日本の風水ブームの火付け役

日本に最初の風水ブームを巻き起こしたきっかけとなったのは、1994年刊行「風水先生 地相占術の驚異」である。この本により、特権階級だけの物であった風水が、一般人にも広く知られるようになった。著者は、博物学、オカルト、妖怪等様々な分野の研究で知られ、収集家としても有名な作家、タレント、荒俣宏である。荒俣宏はその莫大な知識で、多くの日本人に影響を与えている。

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