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世界最古と評された天然石「ラピスラズリ」岩絵の具、ツタンカーメンのマスク、そして偽物が多いことでも有名なパワーストーンです

ラピスラズリ

 

現在日本では、多くの天然石アクセサリーが流行っていますが、その中で世界で初めに人々に認識された石をご存知でしょうか?

一度は聞いたことがあるかもしれませんが、ラピスラズリという石が世界で初めにパワーストーンとしての歴史をスタートさせたと言われているのです。

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ラピスラズリの歴史

パワーストーンという呼び方は、ここ日本で作られたものですが、当時は神秘的は力を持つ石として、認められています。

青色に輝く、夜空のような見え方はもちろんですが、その青に光る星のような金色のパイライトもこのラピスラズリの美しさの特徴です。

石としての知名度もさることながら、ラピスラズリは岩絵具の原料としても使用されており、もともとはそのような使われ方がメインになっていたと言われております。

有名な美術品フェルメールの真珠の耳飾の少女という絵画やミケランジェロの最後の審判という絵画にも使用されていました。

そこまで有名な絵画に何故しようされたのでしょうか?

それはそれほどまでに美しい色という評価を受けていたにち違いないと思います。

そして最も有名な使われたかと言えば、ツタンカーメンのマスクに使われていたということ
ではないでしょうか?

古代エジプトでは、青いラピスラズリと赤いカーネリアンを組み合わせてお守りとして持ち歩いていたという記載もありました。
この時からすでにパーワストーンというものがあり、それが何千年の時を超え、世界中に認識される石となっていったのだと思います。

 

 

鉱物学的に見るラピスラズリ

そんな人気の高いラピスラズリはどうやってできたのでしょうか?
ちょっと専門的なお話になりますが、ラピスラズリは青い鉱物の集合した石でありラズライト、ソーダライト、ノーゼライト、アウィンという鉱物がごく小さな結晶を作りながら固まってラピスラズリとして完成します。

最高級と言われるラピスラズリには美しい青色と金色の黄鉄鉱(パイライト)が綺麗映し出されているものを言いますが時に白い色の入ったラピスラズリもあります。

その白色のものは何なのか?

それは皆さんがよくご存知の大理石で使用されている成分カルサイトというものになります。

一般的にこのカルサイトが多く入るものは品質としては高くないと言われておりますが、天然の石だけに、これも味があっていいと私は思います。

ラピスラズリという名は、鉱物の名前ではなく、ラテン語で石を意味するラピスと青色を意味するラズリが組み合わさりできた名前なのです。

その為、詳しく検査してみると、天然ラズライトなどと表記されますが、これは決して間違いではありません。

天然石特有の宝石名鉱物名と流通名が異なるよくある例の一つです。

多くの方はその流通名で覚えていますし販売する側もラピスラズリとして販売しておりますので、仕方ありません。

その知名度の高まりや古い歴史もあり、
今では、ラピスラズリと記載れることも多くなりました。

 

 

9月と12月の誕生石。ラピスラズリ

まだまだ人気の理由はたくさんあり、もう一つの人気の理由は誕生石としても認定されており、自分が生まれた月の石を持つと守ってくれるという言い伝えから、その月の生まれの方々には特に人気があったりします。

その月とは9月と12月です。

国によりその言い伝えや考え方、認定され方が異なりますが、日本では12月と言われる一方、イギリス、オーストラリアなどでは9月と言われたりしてます。

魔除けの石というのがラピスの意味してて有名ですが、やはり昔の方たちから人気があったり、世界最古の石として認定されたりすることから考えると悪い気を寄せ付けない、跳ね返す力があると信じられるというのは間違いないのかもしれません。

直接的な結果が得られないにしても、それを信じることで救われる場合もあると考えると世界最古の持つ意味はとても深いですね。

 

 

染ラピス

そんな人気の高い石だけに現在では模倣されるようにもなっています。

その最たる例として染ラピスというものが現在一番の模倣品ではないかと考えられます。

これからラピスラズリを買おうとされている方や、欲しいと思いはじめていらっしゃる方にとっては聞きたくない話かもしれませんが、これが現実ですので、知って戴きしっかりと本物のラピスラズリを身に付けて頂きたいと思います。

世界最古の石と評されたラピスラズリを身に付けていると思いきや、実は違いましたなんてことはあってはならないと思いますので、しっかり探して戴き信用のできそうなお店をお選ばれることをお勧めしますね。

ラピスラズリは先にもお伝えしましたが、顔料などとして使われ、装飾品としての材料としての地位を確立してきました。

原石をこなごなにして潰して粉末状にしてから、水や油などと混ぜ合わせ顔料にしていきます。
その為、例え本物だとしても色は落ちてきておかしくないのです。

ここが本物と偽物を見分ける難しいところですね。

 

 

色落ちでの本物チェックは難しい

染めているラピスラズリの色落ちする量はとても多く明らかにおかしいと思えるので、染めている確立は高いと予想できますが、少しの色落ちであれば、本物の可能性も十分にあります。

また、どのくらい落ちればなどというう基準もなく、買う前にチェックすることもさせてくれないと思いますので、買ってから自分で調べるしか方法がないのが実状です。

しかし一つ方法があり、それは鑑別書という形で事前に検査の中で調べてもらうことができます。

場所によっては、鑑別代金がかかるお店もありますが、偽物を買ってしまうよりはいいかと思いますね。

 

 

 

ちょっと荒い方法ですが、染ラピスを確実に見分ける方法

私がよくやる方法としては、実際にハンマーなどで叩き割ってみて中身を確認するという方法です。

非常にもったいないことですが、常にそのような意識は必要だと考えてます。

なぜ叩き割るのかと言えば、染ラピスの中にもふた通りあり、ラピスラズリ自体を染めているものと全く別の石を染めている場合があるからです。

ラピス自体の染は割ってもラピスですが、別の石を染めている場合は、大半の中身が白色でした。

よく使われる石の中にハウライトをという石があります。

白い石なので、染めるには都合がよさそうな感じはしますが、これも正直割ってみて明らかになった事実です。

 

 

ラピスラズリは、販売する側にもリスクのあるパワーストーン

このように、世界最古の石ラピスラズリはいろいろな形で模倣されていますが、見た目ですぐにわかるものもあれば、検査してみないと分からないものもあります。

無作為選び検査する場合と、何かおかしいと思った際は必ず、検査するようにしているお店がどのくらいあるかわかりませんが、そのような対策や検査をめんどくさがらずに行なっているお店がきっと信用できるお店だと思います。

また、仮に皆様の手元にそのようなものが届いてしまった時には必ずその買ったお店にお問い合わせてみるといいと思います。

人間だれしも見落としたりすることもあると思いますのでそのような時の対応も、そのお店が本当に間違って送ってしまったものなのか、それとも意図的に送ったものなのかの真実が垣間見えるかもしれません。

ラピスラズりは偽物がとても多く、大量に買い付けるお店さんにとってはとてもリスクが高い石になります。

それだけ多くのラピスを見ていますので、見る目は非常に高いと思いますがその量をひと粒ひと粒すべて検査することもとても難しいことも私は理解できます。

その為、もし心配でしたら、専門機関に検査してもらい鑑別書の発行をお願いすることをお勧めします。

 

 

鑑定書の信憑性は高いです

鑑別書は基本第三者機関が行いますので、最高峰に信用の高いものだと思います。

結果を自分たちで変えることができないものになりますので、信用度は高いですね。

是非本物のラピスを手にされ、世界最古の石を所有されることを願います。

そして、本物だと分かり、身に付けていると何かはじめと雰囲気や見た目が変わってきたなと感じることもあるかもしれません。

その理由をパワーストーン業界では、役目を終えなど、さまざまな伝え方をする傾向がございますが科学的に考えるとそのようなことは理由にならないと思います。

そう考えるのは自由ですが、もしそのような質問を買われたお客様にされたら、どのようなことが理由としてあげられるでしょうか?

鑑別機関の先生にこのような質問を聞いたことがありますが、おそらく、人間の汗などによって、変質したという理由が一番高い理由だそうです。

寝るときも常に身につける方もいらっしゃるようですが、それはお勧めしません。
人間の汗によって、このような状況になったのであれば、時に乾いた布などで拭いて、その汗をぬぐってあげるくらいのケアは必要なのでしょう。

 

 

最高級ラピスラズリも自然の産物。カルサイトが見えることもあります

最高級ラピスラズリでさえも、顕微鏡で見てみると小さい白い部分が見えるときがあるそうです。

これがカルサイトです。

カルサイトがないものが最高級ラピスラズリと言われておりますが、肉眼では見えないだけで、実は多少のものは入っているようです。

すべてがすべてではないのですが、そのような、白くなってしまったという場合はそのカルサイトが顕微鏡の検査レベルの小さいものとして存在しており、汗によりカルサイトを溶かしていくようです。

このように本物、天然であるが故に、このような状況になることもあるようですが、こういった状況になった際にしっかり調べ自分の知識としておくお店は信用できそうです。

科学はわからないことや解明されていないことも多く存在しますので、何かわからないことがあれば、調べるという方法しかありません。

そのようにいろいろな発見があるから天然石はおもしろいのかもしれません。

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この記事は当ブログのライター「ねみねみ」が書きました。

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