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「新・世界の七不思議」元祖・世界の七不思議とはどう違う?

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2007年に、スイスの「新世界七不思議財団」という団体が主導して定義したという「新・世界の七不思議」は、紀元前2世紀の昔に「ビザンチウムのフィロン」という人物が提唱したとされる「(元祖)世界の七不思議」が今では「ギザの大ピラミッド」しか残存していないことに対して、今も存在している建造物のみで構成されています。

世界中に数ある「不思議」または「驚異的」な建造物の中から選出された「マチュ・ピチュ」は、「新・世界の七不思議」の中でも、建造目的や用途など、解明されていない謎を多く残していることで知られています。

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存在目的や時期が明確な建造物を含む「新・世界の七不思議」

「新・世界の七不思議」として現在定義されている建造物は、「チチェン・イッツァのピラミッド」「万里の長城」「コロッセオ」「タージ・マハル」「コルコバードのキリスト像」「ペトラ」、そして「マチュ・ピチュ」が該当します。

「チチェン・イッツァのピラミッド」はメキシコのマヤ文明の遺跡、「万里の長城」は中国は秦の始皇帝が建設した城壁の遺跡、「コロッセオ」は古代ローマ帝国の末期に建設された(当時の名称の)フラウィラス円形闘技場の遺跡、「タージ・マハル」は17世紀に現在のインドのアーグラに存在していたムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンの手による墓廟、「コルコバードのキリスト像」は20世紀に入ってから、ブラジルはリオデジャネイロに建設されたキリストの像、「ペトラ」は現在のヨルダン・ハシミテ王国の死海付近に紀元前に存在したという古代都市ペトラの遺跡、そして「マチュ・ピチュ」は15世紀頃のインカ帝国の遺跡とされています。

 

「wonder」は「驚異的」と「不思議」の両方の意味を持つ

このように、「新・世界の七不思議」の内訳は、時代もそうですが、いわゆる「不思議」ではない建造物も含まれているのですが、その理由は、日本語で「不思議」と翻訳されている、もともとの英語である「wonder」の持つ意味に由来しています。

英語の「wonder」は「不思議」という意味以外に「驚異的」という意味も持ちます。スイスの財団主導で、世界中からの投票で選出されたという「新・世界の七不思議」のなかには、近年に建設された「驚異的な建造物」も含まれている、ということです。

しかし、「新・世界の七不思議」のなかには、「マチュ・ピチュ」をはじめとして、「ペトラ」や「万里の長城」など、建設の経緯や期間、存在目的などが完全には解明していないような建造物も含まれています。

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カテゴリ: その他

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