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ハイラム・ビンガム~世界遺産マチュ・ピチュを発見した探検家

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南米はペルーのアンデス山脈にあって、標高2400メートルという高地に位置している世界遺産マチュ・ピチュは、「15世紀頃に、当時のインカ帝国によって建設された」とされています。
しかし、インカ帝国を作ったとされるアンデス文明がメソポタミア文明や黄河文明とは違い「文字を持たない文明」であったため、マチュ・ピチュが何のために作られたのか、どういった用途に使われていたのかは今もわかっていません。

世界遺産であると同時に、多分にミステリーの要素をも含んでいるマチュ・ピチュは、20世紀に入ってから、ハイラム・ビンガムという人物によって発見されました。

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マチュ・ピチュを発見したハイラム・ビンガムとは?

ハイラム・ビンガムは、当時はまだ王国であったハワイ出身の探検家にして考古学者、さらには政治家や冒険家、軍人など、後世に名を残す人の例にもれず、たくさんの経歴や肩書を持つ人物であったようです。

ビンガムはもっとも有名なアメリカ映画、ひいては世界的にも広く知られている映画のひとつである「インディ・ジョーンズシリーズ(1作目は1981年に製作された「レイダース/失われたアーク」でした)」の主人公である、ヘンリー・ウォルトン・インディアナ・ジョーンズのモデルになった人物、とされています。

ビンガムはハワイのホノルルで生まれているのですが、祖先とされているのはアメリカ建国前のコネチカットを17世紀に統治していたというトーマス・ビンガムで、なおかつ彼の祖父はハワイ最初のプロテスタント宣教師であったといいますから、いわゆる「由緒ある家柄」であったといえそうです。

 

ビンガムが探検家になった理由

ビンガムは10年間ハワイのオアフ・カレッジで学んだ後、コネチカット州のイェール大学(世界最高峰の大学、といわれています)やカリフォルニア大学、さらにはハーバード大学にも進んでいます。
ちなみにイェール大学からは5人ものアメリカ大統領が生まれていますから、名門大学であったことは間違いなさそうです。
その縁で、1907年にはイェール大学で、南アメリカの歴史の教師にもなっています。

翌年1908年には、サンディエゴの全米科学者会議に出席していますが、その帰路に立ち寄ったペルーでビンガムは、後世に影響するような大きな出会いを経験しています。それが、インカ帝国時代の遺跡である、オリャンタイタンボです。

ビンガムはこの古代都市に強く惹かれ、考古学者・探検家の道に進むことになります。

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カテゴリ: その他

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