火星人の存在可能性?バイキング計画で見えなかったもの
1970年代、アメリカで火星探査を目的とした「バイキング計画」が展開されました。その中で、18世紀から取り沙汰されている「火星人の存在可能性」は当然取り上げられてはいるのですが、「火星人がいるか否か、いないとすればその根拠が明確になったのか」というと、答えはNOです。
未だ我々人類は、火星人は絶対的に「いない」とも、絶対的に「いる」ともいえないでいます。逆に言えば、「火星人が絶対にいない」とは言い切れていないわけで、ということは、「存在する可能性もまだまだ残されている」ということです。
存在の可能性があるとすると、火星の環境において、どのような生命体の存在可能性が考えられるのでしょうか。
火星の無人探査の結果報告
バイキング計画では、アメリカ航空宇宙局(NASA)が主導し、1970年代から継続して火星の表面の探査がおこなわれています。
火星は地球から7,528万キロメートルも離れていて、バイキング計画を1970年に立ち上げてから探査機が火星に到着するまで、実に6年もの歳月を費やしています。
地球上の一般的な出来事に置き換えてみると、たとえば人が東京・大阪間を移動するためにはほんの数時間しかかかりません。決して「荷物だけ数年がかりで送った後、人間本体をさらに何年もかけて移動させる」といった手間は必要とされません。
このように、途方もなく遠い火星の全貌が解明されない背景には、探査機の移送だけで6年かかるという物理的な障壁が立ちはだかっているといえそうです。
手間がかかるところに秘密が生まれている?
火星人の存在可能性の確証が得られないことが、物理的距離的な原因によるところが大きいということもあり、世界中でつぶやかれている「秘密説」、「国家ぐるみの隠ぺい説(本当は火星人の存在が確認されているのではないか)」は、消滅してしまう気配はありません。
真実の探求に手間がかかるところには、「都市伝説」や「秘密」が生まれてしまうのは、皆が認識するところであり、「火星人の存在可能性」についても、この法則にそのままあてはまります。
だからといって「絶対的な事実としてた火星人はいない」ということにはなりえませんので、そのあたりに、火星人の実存に対する可能性の余地は十分残されていそうです。
それでは、火星に生命体が存在しているとすれば可能性としてどのような姿をしているのか、そもそも最大の関心事として「人間に似ているのか」というところを考えていきましょう。