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火星人の姿が「タコにそっくり」とされた理由

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宇宙開発は今も昔も世界最大の関心事のひとつであり、今この瞬間にも膨大な数の科学者や有識者が、地球に近い天体や月、火星などの研究対象に対するアプローチを継続しているはずです。

しかし、仮説に対する検証をおこなうためには、気が遠くなるような予算(一説によると数十兆円レベルにのぼるといわれています)が必要であり、不況や経済的不安定がささやかれている現況では、検証はなかなか進まないことが想定されています。

そんな中でも、火星人実在の仮説は、さまざまな形で策定されてきています。

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火星人はタコの姿?

1960年代から70年代にかけて、世界中の宇宙開発の論点はアメリカのアポロ計画に代表されるように、主に月に対してのアプローチが多かったのですが、科学者や有識者の中には、月に続いて火星に着目する場合も多かったようです。

中でもアメリカはボストン出身の天文学者(日本研究家でもあったようです)であるパーシヴァル・ローウェルは、100年経た現代でも、多くの人々が持つ「火星人の姿のイメージ」の原型を作った人物として知られています。

彼は大富豪のもとに生まれ、もともと実業家として活動していたのですが、持ち前の数学分野の知識を活かして、火星をはじめとした天文学の領域にも踏み込んでいったようです。

 

環境の違いが形状の違いに

ローウェル氏が火星に関心を持つ背景には、その当時、遠く離れた宇宙観測に必要な屈折望遠鏡の急速な技術革新があったことが大きく影響しています。これにより火星の2つの衛星が発見され、火星が「未知の天体」から「実態としてイメージできる天体」に変わってきたからです。

もともと財力があったローウェル氏は、私財を投入してその名を冠した「ローウェル天文台」を建設し、もっぱら火星に特化して宇宙研究に本腰を入れて取り組んでいきました。その活動の中で、現在世界中の多くの人々が持つ「火星人のイメージ」、つまりあの「タコ型火星人」のイメージを作り上げたといいます。

このイメージを作るにあたっては、地球との比較における火星の物理的な特性も少なからず反映させています。

火星は、地球と比較すると大きさは半分程度で、太陽からの位置は地球よりも遠いとされています。かつて火星にあったとされる川や海の痕跡は、太陽風によって水分が失われたことを示しているともされています。こういった地球との環境の違いが、地球上に存在している私たち人類の姿とはまったく別の「火星人のイメージ」を生み出すことになったのです。

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カテゴリ: その他

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