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北欧神話の構成要素~エッダ、フラート島本、サガ

引き寄せの法則
 
ラグナロクというキーワードのベースとなっている北欧神話は、現在の北ヨーロッパ地方の中でも、文化的にも歴史的にも同じ文化を持つ地域で、13世紀頃から文書が進められてきました。

それ以前の時代には、主に口述で伝承がなされていたこと、また北欧の地でキリスト教の布教が現在ほど進んでいなかったこともあり、地域によっては別々の伝承や神話が残されている状況でした。

これが13世紀以降、かつてキリスト教がはいってくる前に伝わっていたノース人の伝承と、この時期に北欧に入植してきたノルウェー人によって残されてきたスカンジナビア神話や原始信仰、そしてキリスト教などが複雑に融合して文書化されたのが、北欧神話でした。

北欧神話の主要な構成要素として、エッダというものがあります。

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古エッダと新エッダ

この時期に作られた北欧神話の根幹をなしているといわれているエッダは、簡単に言えば、北欧神話の初期形態、つまり、ヴァイキング時代の形態を書き残したものです。

エッダには2種類あり、1220年頃にアイスランドの詩人であるスノッリ・ストゥルルソンが著した教本と、もっと後の時代である1643年頃、ブリュニョールヴル・スヴェインスソンなる人物(詳しいことはわかっていませんが、当時の考古学者か歴史専門家であると想定されます)が発見した『王の写本』です。

前者は別名「スノッリのエッダ」、「新エッダ」、「散文のエッダ」などと呼ばれて、後者のエッダ(通称「古エッダ」)とは区別されているようです。17世紀に発見された『王の写本』では、前者である新エッダに記載された内容が多く含まれていた(前者は散文が多く、後者は主に詩から成ります)ため、後年に発見されたものを古エッダ、13世紀頃に記載されたものを新エッダとしたようです。

現在は、古エッダは新エッダが作られる数十年前に作られたのではないか、という説が有力です。

 

フラート島本やサガなどの存在

また、神話を伝承している書物として、他にも『AM 748 I 4to(13世紀初めころに編纂されたとされています)』、『フラーム島本(中世アイスランドで作成された、史上最も美しいとされる写本です)』、『サガ(エッダがゲルマン民族についての神話や英雄伝説を主に取り扱っていることに対し、サガはノルウェーやアイスランドの出来事を取り扱っています)』などが見つかっており、これらの内容にも、前述した古エッダや新エッダとの重複箇所が見られます。

このためこれらの小規模な書物については、「小エッダ」として分類されています。

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カテゴリ: その他

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