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【アカシックレコード】概念を初めて取り上げた人物たち

火星
アカシックレコードという概念を史上初めて取り上げたのは、19世紀頃にアメリカで結成された神智学協会の創始者のひとり、ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキーか、または同時期に神智学協会に属していたという、オーストリア出身のルドルフ・シュタイナーである、といわれています。

神智学協会の信条である「神智学」という神秘思想には、アカシックレコードと名付けられた、宇宙や人の感情を含むあらゆる事象が記録されているといった壮大な概念を、政治的社会的に浸透させるだけの下地が十分にあったようです。

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迷信やオカルトが力を持っていた時代

あまり一般に(少なくとも日本においては)知られていることではありませんが、結果的に第二次世界大戦の原因になったという、旧ドイツのナチス党のもともとの母体は、1918年頃にドイツのミュンヘンで結成された秘密結社(トゥーレ協会といいます)であった、といいます。

その後次第に政治的社会的な力を蓄え、最終的には世界を巻き込む戦争を引き起こす存在にまでなったのですが、19世紀から20世紀にかけての世界は、現代と比較してまだまだ未知の領域が多く、また未知の領域に対する仮説に反証するための科学的根拠が乏しいこともあって、神秘思想にもある程度の信ぴょう性が備わっていた時代でした。

このため、超国家主義や反ユダヤ主義という、世界的全体的な目線からすれば、現代においては少数派にしかなりえないナチス党が、あれほど台頭することができたわけです。

同様に、今もそのメカニズムが解明されていないアカシックレコードも、19世紀当時においては、キリスト教の教会のがんじがらめの規則や教則に辟易していた一部の民衆の受け皿に成り得ていただけではなく、多くの人々の支持をも集めていたようです。

 

ヒトラーに恐れられたルドルフ・シュタイナー

アカシックレコードの発案者として名前が挙がってるルドルフ・シュタイナーは、神智学協会に所属しつつ、のちに「人智学」という別の神秘思想を提唱して、同時代に台頭しつつあったナチス党に、脅威としてとらえられていたようです。

ルドルフ・シュタイナーは、もともとはごく一般的な哲学者として活躍していたようですが、40歳を超えたあたりから、自然哲学や神秘学といったものに傾倒し、ロシアのヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキーらが立ち上げた神智学にのめりこんでいきました。
そして、その説がある程度オーストリアやドイツ周辺のヨーロッパの民衆にも受け入れられ、当時の新聞などにも大きく取り上げられたりしていたようです。
この結果、同時期に台頭しつつあったナチス党に、目をつけられることになります。

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カテゴリ: その他

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