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【アカシックレコード】宇宙の記憶層の発祥と今に至る経緯

アカシックレコード

オカルトや超常現象の世界において、アカシックレコードという概念は、全宇宙で発生している事象や、そこに存在する生き物の感情、記憶など、ありとあらゆる想念がすべて格納されているという、巨大な記憶層である、といわれています。
アカシックレコードは、スケールといい深さといい、想像を絶する大きなものです。
そもそもアカシックレコードの概念は、いつごろから、どんな人々によって、発見されたものなのでしょうか。
ここでは、アカシックレコードという概念の発祥と経緯を見ていきます。

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19世紀頃に提唱された

アカシックレコードという壮大な概念を最初に提唱したのは、19世紀に近代神智学を創唱したという、東ヨーロッパはウクライナのヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキーという女性である、といわれています。
最初に提唱した人物の候補としてはもうひとり、同じく19世紀頃のオーストリアの哲学者、ルドルフ・シュタイナーの名前もあげられています。
彼らはいずれも19世紀にアメリカはニューヨークで結成されたという、神秘思想団体である神智学協会の関係者のひとりであり、アカシックレコードにつながるような神秘思想研究を主導していた、ということで、共通点があります。

 

西欧の教会に批判的な人々が信じた神智学

19世紀当時の西欧は、アメリカやヨーロッパの国々を中心に、既存のキリスト教会に批判的な人々が、少なからず存在していたようです。
実際、奇跡や三位一体、復活など、旧約聖書や新約聖書に記載された内容の解釈を巡っては、現在でもたびたび論争になっているくらいですから、19世紀頃にさまざまな考え方の人々が存在していたとしても、何ら不思議ではありません。

神智学は、キリスト教におけるプロテスタントなどの神学と同様に、リベラリズム(教会の教理を、個人が自由に解釈する、といった立場の思想)の一種として発生しています。

19世紀頃の西欧は、思想的にはキリスト教が主導的(現在においてもその傾向は継続しています)で、現在よりも仏教やヒンドゥー教などの別宗教はそれほど広まってはいませんでした。
神智学協会は、リベラリズムの一環として、キリスト教に批判的であると同時に、これらの別宗教を西欧に広めた功績もある、とされています。
このように考えると、神智学というものは、ある意味秘密結社的な位置付けのようにも考えられますが、当時はある程度、社会的にも政治的にも、リベラリズムの受け皿として一定の役割があった、といわれています。

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カテゴリ: その他

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