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サードアイ:かつて人間には第三の目が備わっていたという仮説

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オカルトやスピリチュアルの世界でよく取り沙汰されている「第三の目」という概念は、人間や動物の肉体的物理的な意味における「三つめの目」という意味と、古くから言われている人間の感覚の分類である五感を超えた能力の象徴としての「第三の目(目という表現ではありますが、感覚的には第六感に近いニュアンスです)」と、ふたつの概念的な意味を持っているようです。

前者のほうは、古くからさまざまな媒体で記されているのですが、単に「想像上の人間の姿」というには、あまりにも多くの数の「額の中心部(眉間にあたる場所)に三つめの目がある姿」が描かれています。

この事実に対して、「実はどこかの時代、人間の目は三つあったのではないか」という仮説を立てて、第三の目の実態を深堀していきます。

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三つの目を持つトカゲの仲間がいる

人間ではないですが、今も三つめの目を持つ生き物は実在しています。爬虫類であるトカゲの仲間の中には、頭部の中央に「頭頂眼」という機能(普通に備えているふたつの目よりかなり小さいようです)を備えている種別が、かなりの数存在しているそうです。

しかし、見た目にもすぐに確認できるふたつの目と比較すると、視覚機能としては非常に退化しているといわれていて、光を感じるくらいしか機能していないと学術的には定義されています。

現代において「頭頂眼」を持つ生き物は爬虫類の中でもトカゲの種類の一部であり(ニュージーランドに住むムカシトカゲなどが該当し、太古に絶滅したという恐竜に最も近い生き物とされています)、爬虫類の中でもカメやワニの仲間や、鳥類、そして人間にも見られない機能です。

ということは、生物としての人間の誕生よりも、何万年も前に存在していたという恐竜には、視覚として十分に機能していたか否かはともかく、「第三の目があった」、といえそうです。

 

第三の目が退化していった理由

爬虫類と哺乳類に違いはあるものの、同じ生物である恐竜に第三の目があったのであれば、魚類や昆虫から爬虫類や鳥類、そして哺乳類へと生物が進化していく過程で、「第三の目の機能が退化していったのではないか」と考えられますが、その大きな理由として、「左右対称の器官ではなかった」ことがあげられます。

考えてみると、人間には目も耳も手足も、左右対称にふたつずつ備わっています。昆虫や一部の生物の中には数が異なるものもありますし、昆虫の場合には「複眼」といって、ふたつに見えても物理的には無数の目で構成されているような場合もあるのですが、それにしても「額の真ん中の器官」は「左右対称」ではありません。

「左右対称」の器官の発達には、脳の働きにも密接に関係しています。このあたりに、第三の目が退化していった理由がありそうです。

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カテゴリ: その他

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