実在するのか偶然か?!サードアイ(第三の目)とは何か
人間の五感という概念は、古代ギリシャのアリストテレスが提唱した、「人間の感覚の分類」が起源であり、内容は、「視覚(目に見える感覚)、聴覚(耳で聞く感覚)、触覚(手足をはじめとした体の部位で触れることで覚える感覚)、味覚(口を使って味わう感覚)、嗅覚(鼻でにおう感覚)」が該当します。
物事を感覚的にとらえる能力の基本的な概念が五感なのですが、このうちのひとつ、「視覚」は、基本的には機能としてあらかじめ人間に備わっている「二つの目」を使って感じる感覚です。
ところが、オカルトやサイエンスの世界では、「第三の目(サードアイというキーワードでも呼ばれています)」という概念が存在しています。視覚に対するプラスアルファとも思われる「第三の目」とは、いったい何なんでしょうか。
第三の目の意味はふたつ存在する
第三の目、英訳するとサードアイになるのですが、キーワードそのままに解釈すると、通常人間や哺乳類を中心としたさまざまな動物に備わっている「二つの目」以外に、三つめの目が存在する、ということになります。
これは実は、ダブルミーニング(=二つ以上の意味を持つ)であり、物理的な器官として、三つめの目が存在している、という意味と、よくいわれる「心の目」や「第六感」といった、五感を超えた特殊な感覚の象徴としての意味を持っている、といわれています。
額の中心にもうひとつ目がある?
まず最初に、「物理的な意味」における第三の目を考えていきますと、それは、「視覚的には外から見えないけれども、人の額の中心部分に存在している」、といわれています。ちょうど「眉間」にあたる場所であり、昔から絵画や漫画、ドラマ、SF小説などで描かれている、妖怪やエスパーの類、つまり科学的には「想像上の生物」が持っているものが、「第三の目」であったのです。
しかし、さまざまな時代や国、媒体で取り扱われているにもかかわらず、第三の目が存在している場所として、圧倒的な頻度で説明されているのが、「人の額の中心部分」なのです。これはどうしたことでしょう。ただの偶然とするにはあまりにも一つの説に集中しすぎているようにも思えます。
実は第三の目はどこかの時代で人間に実際に存在していて、長い歴史の中で、何らかの原因により、失われていった、とは考えられないでしょうか。次に考察する「第六感に代表されるような、未知の領域の感覚を象徴する能力としての第三の目」にも、通じるような仮説ではないか、と思われます。