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科学的な解明を待つ第六感の謎:もうオカルトではない!


俗にいう第六感は、ひと昔前までは超能力や霊感、山勘といった非科学的な領域でしか語られていなかったのですが、AI(人工知能)が開発されるようになった昨今、科学的なアプローチで第六感の謎を解明しようとする動きが活発におこなわれています。

この分野の研究では実にさまざまな見解が示されていて、いまや第六感は文字通り「六つ目の人間の持つ感覚機能」として明確に立証されつつあります。

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習慣と遺伝子と脳の働き

大手SIerと理化学研究所が合同で発表した「将棋のプロである棋士が、瞬時に打ち手を決める際の脳の働きと、第六感の関係」という研究成果の内容によると、第六感の働きには遺伝子が関係していて、打ち手を確定する際には習慣的な行動をつかさどっている脳の部位が働いている、とのことでした。

鳥や動物などには、「地震や天災などの危険がくる前のタイミングで行動を起こす」という習性がよく見られますが、特に動物の場合、必ずしも経験則に基づいて行動しているわけではなく、遺伝子に組み込まれた危険察知の能力が作用していると考えられます。

天才的な脳の働きを駆使する棋士は経験則プラスアルファの要素として、鳥や動物などと同じく遺伝子レベルの何らかのもの、つまり第六感的なものが機能しているというのです。

この研究では第六感を「直観力」という風に表現していて、棋士の直感はおよそ0.2~0.3秒程度のスピードでやってくるとのことです。

 

刺激をインプットとして活動するラット

また、東大の神経医学研究の専門家による研究によると、「動物に対して人工的に第六感を与えて、活動させることに成功」したそうです。

この例では、目の見えないラットに磁気チップを装着し、目から入った情報を最初に処理する脳の部位に対して、ラットが方向を変えるたびに刺激を与えるようにしました。

このラットは、実際には目は見えていないのですが、目で見た時と同じ脳への刺激を人工的に作り出しすことで、結果的に目の動きに合わせて脳に指令を与えることと同じ状況を発生させています。その結果、最終的には刺激を与えなくても、目が見えるかのように動くようになった、とのことです。

この結果は、目が見えない場合でも、他の何らかの機能を使って、目が見えている時と同じ動きを代替できることを示しています。いわば、「人工的に作り出した第六感」、ということです。

これらの例では、非科学的なものだとともわれていた第六感が、実は科学の力で再現できうる事象であることを証明した、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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