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NASAが本気で計画?2030年の火星の家。最優秀賞は日本人が受賞!

火星

地球の環境の危機について叫ばれ始めて久しい昨今、太陽系の中では比較的移住に適しているといわれている火星について、国家レベルでも民間レベルでも、移動や居住の実現に向けて動き出しているようです。
そんな動向をあらわしているかのように、アメリカのNASA(アメリカ航空宇宙局)では、「2030年に火星に建設する居住施設の設計コンペ」がおこなわれました。

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火星には氷が大量にある

このコンペは、2015年にNASA主導でおこなわれ、前提として「宇宙飛行士4人が1年間、火星に滞在する」というテーマが提示されています。
火星に人間が滞在するには、エネルギー・資源・輸送・通信・放射線・生命維持といったクリアすべき課題があるのですが、それらがクリアされたという前提で、NASAから「火星で安全で快適に過ごせる居住施設」というお題が出題されたといいますから、コンペは非常に先進的であるとともに、火星に滞在するという事象が、かなり現実味を帯びてきたことが実感できるものである、といえそうです(NASAは、2035年頃に有人火星探査を計画している、といいます)。
コンペでは、日本人が設計した作品が最優秀作品に選ばれました。これは、火星の地下に大量にあるという氷をふんだんに取り入れた、ユニークな作品であった、とのことです。

 

 

技術審査は未了

報道によると、最優秀賞を受賞したのはニューヨーク在住の日本人建築家である曽野正之という方で、そのデザインは「氷を巻貝状に構成し、放射線や極寒の気候から人体を守るよう設計されている」、といいます。

<参考:日本人建築家ら設計の火星の家、模型を公開へ 六本木

 
火星は主に岩石から構成されていますが、地球と同じく核とマントルと地殻から構成されている惑星で、大気にあるわずかな酸素から地表は酸化し、そのせいで宇宙写真では赤く見えています。

 
しかし、氏の居住施設のデザインからもわかるように、人間が普通に暮らすには地球のように「何もしない自然のまま」というわけにはいかないようで、単に居住施設を建造するだけではなく、さまざまなチェックや措置をおこなう必要があります。このためNASAでは、2035年の計画に向けて、氏の作品の実現可能性について、200以上もの項目からなる技術チェックを施していく、ということです。ちょっと前の時代、インターネットやスマートフォンが、現在の姿ほど革新的に浸透することは、多くの人々にとって想像できなかったことです。
同じようにこの先10年、20年という未来において、火星と地球を人間が自由に行き来し、1年間という長い期間火星に滞在する日が来る可能性は、それほど低くないのではないか、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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