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火星と宇宙移民計画の関連性:移住に必要な要素と実現の可能性

火星

宇宙移民計画は、一昔前までは映画やドラマの世界でしかありえなかった想像上のフィクションであり、現状維持の時代がしばらく継続するという前提においては「荒唐無稽な主張」でしかなかったのですが、地球規模の環境課題や、先進諸国の経済的サービスレベル的な行き詰まりの中で、かなり信ぴょう性を持って語られる課題のひとつになりつつあります。
火星と月については、移住先の有力候補として名前があがっているところなのですが、この根拠をご説明していきます。

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宇宙移民計画に必要な要素とは?

「どこかに移住する」という点において、宇宙ではなく日本国内の引っ越しに置き換えて考えてみると、たとえば関東から関西に引っ越す、といった場合には、ちょっと考えてみても、住民票や市民税、勤務先への申告、その他諸々の変更等、さまざまなタスクが付随していることがわかります。

 
さらには物理的な要素としては、家財や家族が移動する手段(車や鉄道、郵便等のインフラ)が確保されていることが必要であったり、時間的な制約をクリアしたり、通信手段を確保したり(携帯電話もない一昔前の時代では、通信手段の確保も重要な要素でした)、といったことも必要になってきます。移住先が宇宙になると、さらに考慮すべき事象が増加します。一般的にいわれている課題は大きく6要素あり、エネルギー・資源・輸送・通信・放射線、そして生命維持です。

 

 

火星は現時点で有力な移住候補

これらの6つの要素をクリアする移住先惑星はどこか、という議論は、専門家や識者の間で今も議論が継続しており、最終的な着地には至っていないようです。
しかし、物理的な距離が、他の太陽系惑星との比較において近く、惑星の構成要素が地球と類似していることが判明していて、居住地(=コロニー)建設の資源やエネルギーをある程度計算でき、宇宙の放射線対策や、その先にある生命維持に関する科学的裏付けやコスト抑止などの条件をクリアできる可能性がある惑星として、火星と月があがっています。この傾向は日本における報道にも見て取られ、1970年代のアメリカによる月(アポロ計画)や火星(バイキング計画)は、ほかの惑星に先駆けてチャレンジしていることが伝えられています。

 
輸送手段を考えるうえで重要な有人宇宙船計画についても、大国ではアメリカがスペースシャトルの計画を2011年以降中断していますが、ロシアのソユーズは今もトライアルをおこなっているようです。「まだまだ先は長い」とも思われますが、研究が継続されている限り、宇宙移民、ひいては火星への移住実現に向けて、少しずつ一歩一歩進んでいるのではないか、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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