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火星と宇宙移民計画の関連性:テラフォーミングの研究はどこまで進歩している?

火星

映画やアニメの世界では、地球の大気や資源の減少、核戦争の脅威やリスクを回避するための方策として、「地球以外のどこかの惑星に人類が移住する(または宇宙空間に施設を建造して移住する)」といった方策がよく示されています。一見荒唐無稽にも思える「人類移住計画」ですが、これに類似した計画は、世界有数の頭脳や、国家規模で計画すべきコストをかけて、大真面目な議論が進んでいる側面も持ち合わせているようです。しかも、移住先の有力候補としては、火星もあがっている、とのことです。

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宇宙移民計画の存在

人類移住計画に関するキーワードとして、「テラフォーミング」というものがあります。これは別名「地球化」、「惑星改造」などとも呼ばれています。

 
このキーワードは、アメリカのSF作家であるジャック・ウィリアムスン(1908年~2006年)がコリジョン・オービットというシリーズ作品のなかで提唱したモノがベースである、といわれていますが、概要としては、「地球に似た構成要素を持つ未知の惑星や星に対して、人類が居住することができるような加工を施し、何らかのルールを設けて長期的な計画ベースで移住を実現させる」、というものです。SFの世界で着想された概念ではあるのですが、その実態は、「地球が今直面している危機やリスクと向き合うこと」を目的としています。
つまり、テラフォーミングは、大気汚染やオゾン層破壊、温暖化など、日本でも一般的に認識されているいくつかの「地球規模のリスク」を解決させるような、人類にとってかなり優先順位の高い課題でもある、といえます。

 

 

移住先候補として有力な「地球型惑星」

テラフォーミングを考えるうえで、夜空に文字通り「星の数ほどある」惑星や星が、すべて人類の移住先として妥当であるかどうかというとそうではなく、現在の地球に似た存在であればあるほど、移住先としての可能性は高まり、テラフォーミング(つまり地球以外の星の地球化)を実現するためのリスクやコストを低く見積もることができる、といえます。

 
そういった意味では、地球に近い構成要素を持つ火星は、有力な移住先として考えられているそうです。一般的にはあまり知られていないことは事実ですが、市民の関心や、新聞やマスコミの「その時々の国家的な優先順位に基づいた誘導」によるところも大きく、テラフォーミングの計画が進捗していないというわけではないようで、太陽系の知られている星の中では、火星と月については、「現在の科学技術レベルにおいても、理論的には移住が可能である」というレベルまで研究が進んでいる、といわれています。
とはいえ想像を絶するレベルの膨大なコストが発生することは明らかで、国家レベルはおろか、人類全体で計画を作っていかなければ、実現不可能な壮大な計画である、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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