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仰天学説!シュメール人が日本人の祖先だったって本当?


 
今をさかのぼること数千年前、メソポタミア文明発祥初期の時代に、文明の礎を築いた民族が存在し、その民族が「シュメール人である」という学説は、実は比較的近年に唱えられ始めたもので、1800年代初頭までの歴史研究においては、大きく取り上げられることもなく、ごく一部で語られていた仮説のひとつでした。

しかし、1850年代以降、「シュメール人宇宙人説」を含め、メソポタミア地方に文明をもたらした謎の民族について、多くの学説が報告されるようになりました。そのなかになんと、「日本人の祖先がシュメール人である」というものがあります。

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元禄時代に登場したシュメール人と日本人の関連説

この説は、もとをたどると元禄時代にまでさかのぼります。1651年生まれのドイツ人医師、エンゲルベルト・ケンペルは、ヨーロッパに対して初めて日本を体系的に紹介したとされる人物で、1690年頃、東インド会社の船医にしてオランダ商館付けの医師として、長崎の出島におよそ2年ほど滞在しています(彼の著書の和訳の中から、「鎖国」という当時の日本の状況を示す言葉が生まれた、とされています)。

この時期に彼が日本で提唱した説が、「シュメール人が日本人の祖先説」です。彼の説によると、メソポタミア地方から姿を消したシュメール人が日本にわたり、弥生時代(紀元前3世紀ころ)に生きる弥生人となった、というのです。

 

日本を席巻した祖先説

江戸時代にもたらされたこの説は、近代まで多くの研究者を生み、一時期は日本全土に非常に熱心な支持者が多数存在していた、とのことです(シュメールがなまった形の「スメル学会」や「バビロニア学会」というものが存在していたそうです)。

大正時代には特に研究が盛んになった(原田敬吾氏や三島敦雄氏という研究家がいました)のですが、確からしい物証や史実を確認するには至らなかった、といいます。

この研究では、日本古来から伝わる古事記と、ギルガメシュ叙事詩や旧約聖書との関連性の他、モンゴロイド(日本の祖先として一般的に考えられている人種)とイラク人、シュメール人との関連性の研究など、多角的な視点で調査を行っていました。

これらの研究の中には、日本人とシュメール人を直接的に結び付けたものだけではなく、ヒッタイト民族(紀元前15世紀頃に、西アジア地域、現在のトルコのあたりに帝国を築いていたとされる民族)をも巻き込んで関連性の研究をおこなっていた、といいます。

太古のロマンを感じさせる「シュメール人が日本人の祖先説」、着地点をぜひ体感したいところです。

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カテゴリ: その他

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