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アレキサンダー大王の逸話はドラマチックで破天荒!?

オリンピアのゼウス像
 
アレキサンダー大王は、古代マケドニア帝国で、先代で父であるピリッポス2世の跡を継いで、マケドニア周辺の東西およそ4500キロメートルという広大な地域を征服した、伝説の大英雄として今も語り継がれ続けています。本名はアレクサンドロス3世といいますが、その功績の大きさや破天荒なイメージから、アレキサンダー大王の通称のほうがよく知られています。

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虹彩異色症だった

そもそも伝説的な人物であることに加えて、多くの人々の間で話題にあがったり、調査の対象となったりしている人物だけあって、現代にも語り継がれている逸話は数知れないものがあります。そのなかでもユニークなもののひとつとして、「アレキサンダー大王は虹彩異色症だった」というものがあります。

これは「症」という名がつくとおりれっきとした病気で、簡単にいうと「左右の目で虹彩(角膜と水晶体の間にある薄い膜で、英語でいうところのアイリスが該当します)の色が違っている」という症状ですが、アレキサンダー大王の伝説にかかるとこれがドラマチックな逸話に変化していて、「一眼は夜の暗闇を、一眼は空の青を抱く」という言葉が伝わっています。

片方はブラウン、もう片方はブルーという目を持っていたそうで、アレキサンダー大王はルックスもユニークであったことがしのばれます。

 

てんかん持ちだった

またアレキサンダー大王は、一部では「天才がかかる病気」、「神に選ばれたものがかかる疾患」といわれている、てんかんという病気を持っていた、といわれています。

てんかんは、脳の慢性疾患として知られ、脳のなかの神経細胞に突然発生する激しい電気的な刺激によって生じる発作である、とされています。てんかん持ちの有名な歴史上の人物としては、カサエルやソクラテス、ナポレオン、ドストエフスキー、ゴッホなど、新旧の偉人、賢者、芸術家、作家などがずらりと並んでいて、「天才がかかる病気」という説もあながち間違いではないのかもしれません。

現代では薬によって発作は軽減できるとされていますが、アレキサンダー大王の時代には特効薬のようなものはなく、演説の途中で発作が出た際には、「部下を使って聴衆に後ろを向かせる」などの措置をとっていたことが伝えられています。

アレキサンダー大王にあらわれたてんかんの症状は、目に見える直接的な状況でいえば「演説中に突如かんしゃくを起こす」といったものだったそうなのですが、現在と比較すると医学も進んでおらず、けいれんやかんしゃくといった発作は、おしなべて「てんかん」というカテゴリでとらえられていた可能性もあり、天才と呼ばれたアレキサンダー大王が、事実としてどのような状態であったのかは、今となって走る由もありません。しかし、何らかのユニークな症状を持っていたことは、間違いなさそうです。

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カテゴリ: その他

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