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アレキサンダー大王の名言・格言に見るリーダーシップとは

引き寄せの法則
 
優れたリーダーシップの持ち主として、今も名言・格言が引用されることの多いアレキサンダー大王は、紀元前300年代に古代ギリシアのマケドニアで名を残した大英雄です。彼はわずか10年程度で、ギリシア周辺の広大な地域を制圧したばかりか、東方遠征によってヘレニズム文化という、オリエントとギリシアの文化を融合した存在を生み出すことにも成功しています。

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去る者は去れ

特にリーダーシップにまつわる格言を数多く残したアレキサンダー大王ですが、なかでも人気のある格言が「去る者は去れ。たとえ少数であっても、(リーダーの)意志についていける気概のあるものと共に、私は遠征する。」というものです。これは、長く厳しい遠征において、疲弊した兵士に向けて発した言葉なのですが、これを聞いた兵士たちの多くは、アレキサンダー大王と共に進軍を継続することを決意した、といいます。

アレキサンダー大王が備えていたであろう人間的な魅力もさることながら、この言葉は、「自分の道は自分自身で考える」、「長い目で考えて楽しいことを選択する」、といった含蓄に満ちています。

 

休息は必要だが諦めは危険

「去る者は去れ。」という表現の中には、圧制を敷くリーダーには見られない、「配下の者自身に選択させる懐の深さ」が感じられます。また、「たとえ少数であっても、(リーダーの)意志についていける気概のあるものと共に、私は遠征する。」という言葉には、ほかならぬアレキサンダー大王自身の決意と、人に頼らない、しかし人の力を信じているリーダーの姿が浮かび上がります。

人間、ひいては集団というものは、かけられる言葉の種類ひとつで大きなパワーを発揮したり、烏合の衆に成り下がってしまってまったく生産性をあげることができずにいたり、といったことは、現代の企業活動においてもよく見られる現象です。遠征における極限までにつらく苦しい局面において、アレキサンダー大王は、配下の兵士たちにあえて厳しく、しかし思いやりをも備えた表現で、「自分の道は自分自身で考える」、「長い目で考えて楽しいことを選択する」ことを感じさせ、また前向きな決断を自ら下すよう、絶妙な表現で促しています。

この言葉から感じられるアレキサンダー大王の器の大きさや、リーダーとしての「あるべき姿」は、現代でも十分通用するものであり、アレキサンダー大王が大英雄として称賛されている理由としても十分認められる、すばらしい言葉である、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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