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「念力」という名の超能力の概要(後編)1970年代のスプーン曲げ

念力

 

1960年代、旧ソ連はレニングラード在住の主婦、ニーナ・クラギーナ氏(1926~1990年)の持つ不思議な能力が「念力」として研究され、その後レニングラード大学教授のレオニード・ワシリエフ氏によって「念力の源は体内放電ではないか」との仮説が立てられ、謎は解明されるかに見えましたが、その後現在に至るまで、念力の科学的な立証までには至っていません。

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肉体的苦痛が伴った?

記録によると、ニーナ・クラギーナ氏が「目隠しをしたままの状態で文字を読む」、「袋に入った刺繍糸の色を、中身を見ずに当てる」、「手を触れずにマッチ棒を動かす」といった特殊能力を発揮した後は、決まって「血圧が上昇する」、「脊髄に痛みが発生する」、「頭痛と不整脈が起こる」、はては「短時間に体重が激減する」といった肉体的な影響が起こった、といいます。また、「衣服が燃える」、「手にやけどを負う」、といった事象も同時に起こり、このためレオニード・ワシリエフ氏は、「体内放電」という仮説を立てるに至ったようです。

 

 

心理学者に研究が引き継がれるも着地せず

レオニード・ワシリエフ氏が亡くなった後も、心理学者のゲナーディ・セルゲーエフ博士に研究は引き継がれますが、現在も真相はわからずじまい(「公表されなかった、または冷戦時代の情報統制のため、真相が秘密にされた」との説もあります)です。この間、日本でもテレビ番組をきっかけに、「念力ブーム」が起こっています。

 

 

「スプーン曲げ」というパフォーマンス

1970年代、テレビのスペシャル番組で「スプーン曲げ」というパフォーマンス(実際には最初にテレビで発表されたのは「フォーク曲げ」だったといいます)がおこなわれました。これは、「金属のスプーンの首の細くなった部分に軽く触れるだけで、細い部分が曲がる、または切断される」というもので、日本で一大オカルトブームが巻き起こりました。

 
当時、スプーン曲げををおこなったイスラエルはテルアビブ出身の超能力者、ユリ・ゲラー氏(のちにアメリカの超心理学者アンドリア・プハリッチ氏によって、アメリカに招聘されています)は、スプーンやフォークを曲げて見せるだけではなく、もうひとつ「止まっていた時計を、テレビを通じて念力を送って動かす」といった大がかりな実験を成功させるなどして、オカルトブームをけん引していました。
テレビを見た視聴者からも「自分もスプーン曲げができる」という人が殺到し、「超能力の科学的研究が本格化するのではないか」、と思われましたが、その後「でっち上げ説」、「トリック説」などが主流となり、現在も念力やスプーン曲げの真相はわからないままです。

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カテゴリ: その他

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