パラレルワールドは存在する?次元の関連性からの考察
ドイツ出身の有名な物理学者であるアインシュタイン氏が唱えた相対性理論は、私たちが認識している三次元空間が、時間軸毎に存在している四次元世界に包括できることを、物理学的な計算式を持って証明した、とされています。つまり、「パラレルワールドが理論的には存在している」、といえます。しかし、(あくまでも現時点においては)人間の認識では、三次元を超えた次元を認識することはできません。何らかのアプローチを持って、次元を越えること、つまりパラレルワールドに触れることは、可能なのでしょうか。
過去も未来も現在も同時に存在している?
パラレルワールドや四次元の考え方では、三次元が連続した時間軸単位で無限に存在している、と考えるため、理論的には「私たちが認識する過去と現在と未来が、同時に存在している」、ということになります。三次元空間が連続して同時に存在しているのであれば、何らかの移動手段を使って、たとえばA地点からB地点へ自動車で移動するように、現在いる三次元空間から、時間軸の異なる三次元空間への移動は可能ではないか、と思われます。しかし残念ながら、現代科学においては、その方法は見つかっていません。SFの世界では、よく知られている「タイムマシン」などの想像上の移動手段が語られたりしていますが、未だ実現には至っていません。
現在しか認識できない理由
それではなぜ私達人間は、現時点で体験している唯一の三次元空間しか認識できないのでしょうか。この原因は、実は生物学的な認識機能にある、と考えられます。簡単に言えば、「人間は違った時間軸を、同時並行的に認識することができない、そういった生物学的機能を持ち合わせていない」、ということです。人間以外の生物についても、人間が作り出した科学や学問においては、「やはりそのような機能を持ち合わせていない」ということになっていますが、そもそも該当機能を持っていない人間が導き出した結論であるので、他の動物の機能として「時空間を移動する能力がない」とはいいきれないのではないでしょうか。
夢やデジャブの世界はパラレルワールドか?
とはいえ人間の認識世界において、類似した事象は数多く報告されています。たとえば、「何かを体験したときに、過去にも体験したように感じる」というデジャブや、「現実世界で体験した出来事に類似はしているが、異なった結末を迎えるような夢を見る」、といったようなことです。パラレルワールドが理論的に存在しているのに、人間がパラレルワールドを同時並行的に体験できない原因が「生物学的な認識機能の不在」であったとすると、機能制約がある中でも体験することが可能であるというデジャブや夢、もう少し範囲を広げて「想像力や好奇心」といった感覚的なものが、パラレルワールドの入り口となる可能性も持っているのかもしれません。