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(後編)予知夢をコントロールすることは可能か?鍵は潜在意識

予知夢

 

潜在意識オンリーの世界、つまり顕在意識を行使することが難しいとされる「人が眠っている時」は、裏を返せば「潜在意識の独壇場であるが故に、その特徴をもっともつかみやすい場」、と考えることができます。中には「夢で見た後に現実化する夢=予知夢」も存在するという状況の中で、夢や予知夢をコントロールする、ひいては「潜在意識を意識する=顕在化させる」ことは、本当に不可能なのでしょうか。

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顕在意識は自己の肉体的な欲求を優先する

脳の働きや顕在意識・潜在意識の役割分担などを考えるにあたって、「そもそも人間は何を目的に日々暮らしているのか」、を考える必要があります。これは「自分探し」や「婚活」といった「顕在意識的な活動」のことではなく、生物学的な「顕在意識の究極の目的」を指します。

 
つきつめると顕在意識は、「肉体の存続」のために存在している、といえます。「食べたい」、「眠りたい」などの人間の三大欲求は、常に顕在意識下で優先され、最適化しようとし、実行しようとしていきます。このための判断をおこない、実行させるための機能が「顕在意識」である、と考えられます。つまり、顕在意識というものは、意識のオーナーである自分自身の「生物学的な生(肉体的に生き続けること)」のためにある、と思われます。

 

 

潜在意識の優先順位は異なる?

これに対して潜在意識のほうは、そもそも意識が及ばない領域なので、顕在意識との比較において、違った優先順位を持っている、と考えられます。
先にお話したように、「人間の本能的な部分」は、そのイメージと違い、顕在意識のほうで司られていると考えられますので、潜在意識の目的のほうは、少なくとも「自分自身の肉体の存続が目的ではない」、といえそうです。

 
そうすると、潜在意識の目的として、「自分の肉体以外の存続=精神の存続」か、または「自分以外の他者の肉体と精神の存続」を、候補としてあげることができます。
予知夢を含む夢をコントロールするには、まずその対象(この場合は潜在意識)が「何を目的にしているか」を押さえる必要がありますが、仮に先にお話した2つがその目的であって、無意識の世界でも目的に沿って判断がなされているとすると、「自分自身の精神と、他者の肉体と精神の存続」にフォーカスすれば、潜在意識をコントロール化におくことも可能になってくるのではないでしょうか。

 
「自分自身の精神世界や、他者の存在の存続」というと、調和や共存といった、人類の普遍的なテーマが見えてきます。予知夢の存在理由も、実はこんなところにあるのかもしれません。

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カテゴリ: その他

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