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(前編)予知夢をコントロールすることは可能なのか?

予知夢

 

まだその発生メカニズムの全貌が解明されていない、人間の予知能力や、眠っている間に見る夢、夢で見た内容が現実のものとなるという予知夢などは、実は脳という器官が持っている機能のうちの、顕在意識と潜在意識が大きく影響している、ということがわかってきています。潜在意識が作用して起こっているという予知や予知夢は、意識的にコントロールすることができるのでしょうか。

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そもそもコントロールできない潜在意識

顕在意識は、普段私達が生活しているうえで、判断したり行動したりするときに使っている脳の機能であり、こちらは文字通り「意識的に使っている」領域で、コントロールは可能です。
しかし、潜在意識のほうは、そもそも意識的な力が及ぶ領域とは考えられておらず、実感としても「普段の生活において、何らかのコントロールが効いている」とは思いづらい領域です。

 
たとえば、顕在意識の世界では、「ランチに何を食べるか」を考える際には、「手持ちのお小遣いがいくらあるか」とか、「ランチにかける時間はどれくらいあるか」、「店は時間内に行ける距離なのか」、「天候は良好か」など、無数の判断をおこなって、実際に行動します。

 
これに対して「潜在意識」のほうは、外からの信号(たとえば目に何かが映る、駅で誰かに話しかけられる、等)に対して、ほぼ瞬時に「なんらかの判断」をおこなって、瞬間的に次の行動をおこなっています。「ランチの選択に関する思考と行動」と比較すると、後者の「考えないで動く」ほうのスピードは、非常に速いことがおわかりかと思います。
瞬時の選択を下す場合には、(厳密にはなんらかの指針を持って動いているものの)「意識的なコントロールができている状態である」、とはいえません。

 

 

夢も然り

夢の場合もまた然りで、今度は「瞬時の判断」だけではなく、そもそも眠っている間、つまり「顕在意識が停止している状態(厳密には、夢の中でも考えたり判断したりしている、と自覚しているのですが、物理的な肉体ヘの運動指示は出せません)」に見るものなので、顕在意識によるコントロールはほぼ効かない状態です。

 
しかし逆に考えると、潜在意識だけで構成されている世界なので、潜在意識のあり方や特性を把握すれば、コントロールできる対象となる可能性は、ゼロではないのではないか、とも考えられます。脳の機能の93%を占めるという潜在意識の領域には、まだまだ未知の能力が隠されている可能性は高い、といえそうです。

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カテゴリ: その他

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