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(前編)予知という現象と夢の関係性。ノストラダムスも予知してた?

予知夢

 

人が体験する不思議な現象として、いつか体験したように感じる夢を見る、または既知と思われる実体験をするような「デジャブ」という現象や、夢で見たことが本当に起こるという「予知夢」という現象が、現実世界でもしばしば報告されています。単なる思い違いなのか、はたまた人間の未知の能力の結果なのか、その原因についての言説はさまざまですが、未だ全貌の解明には至っていません。ここでは、これらの不思議な現象に共通する「予知」という概念と夢の関係について、考察していきます。

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ある時点で現実化していない出来事をあらかじめ知ること

予知という言葉の意味をそのままわかりやすく書くと、「ある時点で現実化していない出来事をあらかじめ知ること」、となります。かつて1970年代には、「ノストラダムスの大予言」といった、予言者の存在がクローズアップされ、社会現象にもなった時代もありましたので、予知は、超常現象(発生のメカニズムが完全には解明されていない不思議な出来事)における、時代を超えた普遍的なテーマのひとつである、といえます。

 
ノストラダムスは、16世紀ルネサンス期フランスの医師にして占星術師として知られた人物で、「ノストラダムスの大予言」という詩集を著し、(詩の解釈によっては)予言の内容が次々と現実に起こることになったことで、世界的に注目を集めた人物です。
現実化していないことをあらかじめ知ることは、通常の人間の認識機能においては「不可能なこと」、とされていますが、ノストラダムスの例に代表されるように、現実にしばしば起こっている、とされています。

 

 

予知には「過去の記憶」が関連している?

近代におけるもっとも有名な予言者であるノストラダムスについては、20世紀に入ってからも、歴史学や文学、精神医学といったさまざまな領域から、専門的な研究がおこなわれてきています。このなかでも興味深い研究結果として、19世紀から20世紀にかけて活躍したフランスの精神科医にして歴史家のエドガール・ルロワは、ノストラダムスが残した予言のいくつかが、彼の幼少期の体験や原風景の影響を大きく受けていることを指摘しています。

 
ノストラダムスの予言は、判断占星術という一種の星占いをベースにおこなわれていた、というのが定説でしたが、そもそも星の配置などを16世紀の天文学者であるキュプリアヌス・レオウィティウスが考案したものをそのまま使ってた、との報告もあり、必ずしも数学的論理的な計算に基づいて予言が発表されたものではない、との説が強まっています。

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カテゴリ: その他

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