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呪いは続く…アメリカに渡った後のホープダイヤモンド

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ホープダイヤモンドという通称の由来となった、19世紀イギリスの銀行家で資産家であるヘンリー・フィリップ・ホープ氏の一族は、競売によってホープダイヤモンドを入手した後、およそ65年に渡ってホープダイヤモンドを所有していましたが、最終的には持っていた会社をなくし、一族としては破産の憂き目に遭ってしまいます(入手先としては競売ではなく、ダニエル・エリアゾンという名のロンドンの宝石商から購入した、という説もあります)。

ホープダイヤモンドは、ホープ一族最後の所有者となったフランシス・ホープの手を離れた後も、失速することなく呪いのパワーを保ち続けることになります。

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所有者は次々と破産の憂き目に

1906年頃、当時イギリスで下院議員を務めていたフランシス・ホープ氏(1896年には、既に破産していた、といわれています)は、親しい間柄とされるニューカッスル公爵夫人にホープダイヤモンドを売却しています。しかし彼女は、ホープダイヤモンドが呪われた存在であることを意識してか、ホープダイヤモンドを譲り受けてまもなく、アメリカはニューヨークのジョセフ・フランケルという宝石商に売却してしまいます。その後の詳細な経緯ははっきりしていませんが、ジョセフ・フランケルも破産してしまった、と伝えられています。

 

売却価格は数億円

「フランシス・ホープ氏が、ホープダイヤモンドをニューカッスル公爵夫人に売却した」、という説には異説があり、「イギリスはロンドンの宝石商である、アドルフ・ウィルという人物に売却し、その後アメリカはニューヨークの宝石商ジョセフ・フランケル(またはサイモン・フランケル)に渡った」、とする説も存在しています。この説では、ホープダイヤモンドの売却価格は、およそ2万9000ポンドであった、としています(日本円に換算すると、数億円程度ではないか、と考えられます)。

 

虚実入り乱れるホープダイヤモンド周辺のエピソード

しかし、ニューヨークの宝石商の破産など、いくつかのエピソードについて、事実なのか噂話なのかは明確にはわかっていません。このあたりのエピソードは、虚実入り乱れていると思われ、他にも「最初にホープダイヤモンドを入手したヘンリー・フィリップ・ホープ氏は、終生独身だった」という説について、「彼の死後、最初に相続したのは彼の未亡人だった」という説も存在しています。とはいえホープダイヤモンドが、何らかの災いの種を発信し続けたことは、事実のようです。

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カテゴリ: その他

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