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レムリア大陸は”単なる”オカルト?肯定と全否定の狭間に

ジンクス
 
1万2千年前に水没したという伝説の大陸であるレムリアは、アトランティス大陸における『ティマイオス(古代ギリシャの著名な哲学者プラトン晩年の著書とされています)』のような、現代に伝承され、一般的に浸透しているような文献が存在していません。このことは、学者や有識者の研究対象として、また現代に生きる我々の好奇心を刺激する対象として、多くの推論や仮説を生み出してきました。

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しかし、その過程の中で、必ずしも肯定的な意見ばかりが述べられてたわけではなく、物証原理主義的な見地に基づいた、否定的な見解もたくさん発信されています。ここでは、レムリア大陸がしばしばオカルトの分野として語られることの背景を、考察していきます。

 

物証がないことからオカルト化する?

そもそもオカルトとは、「神秘的、超自然的」といった意味合いで、語源となっているラテン語の「occulere」は、目で見たり、触れたりできないものを指しているものです。そもそもオカルトがオカルトたる所以は、その事象を論ずる人や、論じている時代によってもかなり左右されます。このぶれは、物証の有無や、検証の是非だけにとどまらず、いわゆる多数決や、その時代の常識との乖離の有無、といったところから起こっている、と思われます。

このことは、過去の歴史においても起こっていて、たとえば1665年に、イギリスの物理学者であるアイザック・ニュートンが、万有引力を唱えた当時には、周囲の識者に「オカルトである」との評価をされ、万有引力が主流派になるまでには、しばらくの期間を要しました。後に事実として認知されるような事象であっても、時と場合によっては「オカルトである」とされる、ということです。

 

オカルトは必ずしも否定しきれない

このことから、「必ずしも物証の有無だけではないところからオカルトは生まれる」といえますが、そういった意味でレムリア大陸オカルト説は、実は「常識的な考え方に基づく判断による非主流派説のひとつ」である可能性があります。肯定するための材料が乏しいものの、全否定するための材料もまた、非常に少ないのです。

一説によると、現在一般的に浸透している「世界四大文明説」は、清朝末期の政治家である梁啓超という人物が政治論として日本に広めた可能性がある、つまり「他の文明の中から選ばれているのは、何らかの政治的意図があったが、現在は常識となっている」という可能性が否定できない、ということです。

現在「レムリア大陸存在説は、オカルトである」といった見方が主流派ではあるものの、新事実の発見など、なんらかのきっかけをもとに、主流派になる日が来るかもしれません。

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カテゴリ: その他

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