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日本人のルーツはどこに?YAP因子とレムリア大陸存在説の関連


 
日本を含むアジアの人々は、一般的には形態人類学上の概念のひとつである「人種」で切り分けられ、「モンゴロイド」や「黄色人種(モンゴル人種とも呼ばれています)」といった分類となるのですが、ヒトの見た目や使用言語といったくくりだけではなく、染色体レベル、いわば生物学的な分類で、現代に生きる人類を区分けすることができるそうです。

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興味深いことに、レムリア大陸が存在したという伝説や、世界中に存在するというレムリア人の末裔の話と、モンゴロイド系アジア人が持つという「YAP因子」の分布が、奇妙な一致を見せているようです。

 

1997年に日本の学者が発信した説

1997年、宝来聰氏によって著された『DNA人類進化学』という著書において、日本人のルーツに関する、ある「仮説」が提示されています。これはDNAのハプログループという分類を前提に、「人種という切り口以外の観点で、日本人のルーツを探っていく」といったアプローチであり、現在その評価は確定的には定まってないようなのですが、この切り口で探っていくとヒトの移動や年代が推測できる、とのことです。一般的に日本人のルーツは、約1万2千年前の縄文人にさかのぼることができる(ちょうどレムリア大陸が水没したといわれる頃です)、とされていますが、ハプログループ説によると、ミトコンドリア(女系の遺伝に影響)とY染色体(男系の遺伝に影響)という、遺伝子レベルの分類の末裔を辿ることで、より正確な現代人のルーツが判明する、としています。

 

チベット人やネイティブ・アメリカンは日本人と同一ルーツ?

ハプログループによる分類による概念であるYAP因子、中でも厳密にはYAPプラス染色体の分布を辿っていくと、チベットに住む人々や、通称インディアンと呼ばれるネイティブ・アメリカンの人々、それにレムリア文明に深く関連しているといわれる、インドのタミル人やドラヴィダ人などが、日本人と同じルーツを持っている、とされています。奇しくもこの分布は、レムリア大陸消滅後の、レムリア人の末裔とされる人々の分布と、かなりの一致を見せています。日本人の場合、縄文人によってYAPプラス染色体が、弥生人によってYAPマイナス染色体がもたらされ、その混血によって成り立っていった、としているようです。もともと近代における日本人のルーツの考え方やアイデンティティの在り方は、政治的なイデオロギー主導であったことは否めない部分も多く、レムリア大陸存在説の検証を含めた、科学的な論拠の導出が待たれるところです。

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カテゴリ: その他

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