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ムー大陸伝説の発端!作家ジェームス・チャーチワードが唱えた説とは?

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かつて存在し、現在ではその真偽についての評価が定まっていない「幻の大陸」として有名なのは、古代ギリシャの哲学者であるプラトンが提唱したアトランティスや、太平洋の真ん中に存在していたというパシフィス大陸、インド洋一帯をまたいで存在したとの説があるレムリア大陸などですが、これらの伝説の大陸と並んで、特に日本において長く注目を集め続けているのが、ムー大陸です。ムー大陸伝説は、ジェームズ・チャーチワードというイギリス人作家によって生み出されたものである、とのことです。

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1926年に出版された著書『失われたムー大陸』

ムー大陸は、比較的近年に現在のような知名度を持つようになったようで、1926年、ニューヨークで出版された『失われたムー大陸』という著書によって、一般的に広まりました(もともとは、1863年に、フランス人聖職者であるシャルル・エティエンヌ・ブラッスール・ド・ブルブールによって発表された論文に端を発する、といわれています)。著したのは、アメリカ在住のイギリス人作家である、ジェームズ・チャーチワードという人物で、これ以前にはムー大陸伝説は存在していなかったようです。この本を著す前には、ジェームズ・チャーチワード氏は、作家として釣り関連の本などを著していた、とのことですが、1868年にインドの寺院で起こった出来事によって、ムー大陸に関する調査を開始します。

 

ナーカルという絵文字を解読

1868年、イギリス陸軍に属していたというチャーチワード氏は、インドにある寺院の僧に、絵文字が書かれた粘土板を初めて見せられ、1880年に軍を退役したあとに、絵文字の解読をおこないます。その後、チャーチワード氏の友人であるウィリアム・ニーヴン氏が、メキシコで発見したという石板に、同じような絵文字が書かれていたことを確認、なおかつ不可解な文字が繰り返し描かれていることを発見しました。これを解読した結果が「ムー」であり、彼はこの絵文字をナーカル文字と名付けています。

 

12000年前に消滅した大陸?

その後チャーチワード氏は、ナーカル文字は「ムーというかつて存在した大陸に関する記録を刻んだものである」という解釈のもと、さまざまな調査をおこない、調査結果をまとめて、1926年に『失われたムー大陸』を出版します。この本は世界各地で一大センセーションを巻き起こし、これ以降「ムー大陸が存在した」という仮説や、ムー大陸に関する論争が、世間一般に浸透することとなります。しかし、ムー大陸が多くの人々の注目を集めるにつれ、チャーチワード氏の説や主張の中に、多くの矛盾点が指摘されることになります。後には日本で出版されている雑誌のタイトルにもなっている「ムー大陸」ですが、発祥時点でさまざまな議論を呼んでいたのです。

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カテゴリ: その他

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