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最新異説!アトランティス大陸「陸地説」について考察する!


 
伝説の大陸アトランティスは、「一昼夜にして海底に沈んだ」、「海の神を象徴的に扱っている」、といったように、海のイメージが非常に強い伝説の古代大陸であり、アトランティスの謎に関する説のほとんどは、「かつて存在した陸地が、現在では海の底に沈んでしまい、所在が分からなくなっている」ということを大前提としておいています。ところが近年、「アトランティスは実は陸地にあって、その痕跡は今も陸の上に存在し続けている」といった、大胆な説が注目を集めています。

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ドイツ発で発信された陸地説

従来のイメージを覆す「アトランティス陸地説」は、ドイツのコンピューター専門家である、ミカエル・ヒュープナー氏によって、2008年頃に唱えられました。氏によると、もともと古代ギリシャのアテネから約5,000キロメートルの地点に存在したというプラトンの供述を真として、当地に起こった天変地異による洪水で、アトランティスが陸地として別の場所に流されたのではないか、と考えました。数学モデルを使って計算された「流された後にたどり着いた場所」として氏が提示したのは、モロッコのマラケッシュから160キロメートルほど南下した場所にある、スーサ・マサ平原という場所です。

 

プラトンの著書との共通点も

スーサ・マサ平原は、古代ギリシャの哲学者であるプラトンが、その著書『ティマイオス』と『クリティアス』において記載した、「アテネから(現代換算で)5,000キロ程度離れている」、「陸と海が交互にある(つまり海が近い)」、「都市の中心が高台になっている」、というアトランティスの3つの特徴を併せ持っている、といいます。ミカエル・ヒュープナー氏は、これらの一致をシステムで計算のうえ根拠とし、この場所こそアトランティスであり、今も陸地として存在している、と主張しているのです。

 

地震多発地域スーサ・マサ

スーサ・マサ平原のすぐそばは海であり、その距離はおよそ11キロメートルほどです。もし陸地が他の場所から、洪水などで流されてきてできた場所であったとしても、不思議ではありません。スーサ・マサ平原一帯は、日本と同じく地震多発地域として知られており、先に世界的に浸透した「サントリーニ島の火山噴火によるアトランティス消滅説」とあわせて考えることも可能です。氏がこの説を提示したのが2008年であり、それ以前には「モロッコのスーサ・マサ平原がアトランティスである」という説は考えられてはいなかったため、当地の本格的調査は手付かずであった、と思われます。今後、スーサ・マサ平原の調査が進み、アトランティスの遺物などの物証が発見されることに期待したいところです。

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カテゴリ: その他

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