> >

超古代のオーパーツ、謎の円盤ネブラ・ディスクとは?

195507
 
1999年、ドイツ北東部にある、ザクセン・アンハルト州のネブラという街で発見されたという謎の円盤は、発見された場所にちなんで、ネブラ・ディスクと名付けられたものの、発見当初は製造時期や目的など、不明な点が多く、さまざまな側面から調査が進められていきました。古代ヨーロッパ文明につながっているといわれているネブラ・ディスクとは、どのようなオーパーツなのでしょうか。

スポンサードリンク


 

ネブラ・ディスク発見のいきさつ

ネブラ・ディスクは、厳密にはネブラ近郊のツィーゲルローダ森林のミッテルベルク山で発見された、とされています(この場所は、2002年には、ミッテルベルク先史時代保護区として保護の対象になった、とのことです)。その後、3年ほど骨董業者によって流通していたのですが、美術館学芸員と教員の夫妻の手に渡り、売りに出されていたところ、実は違法に盗掘されたものであることが判明し、当局に押収されることとなります。この押収には、ドイツの考古学者であるハラルド・メラ-博士か関与していた、とされています(自らおとりとなって、おとり捜査に協力した、といわれています)。博士は、ネブラ・ディスクについて、「エジプトのツタンカーメン王の遺物発見に匹敵するほどの発見ではないか」、と考えていたようです。

 

ネブラ・ディスクは約3600年前に作られた?

専門家の調査の俎上にあがったネブラ・ディスクは、ハラルド・メラ-博士の主導のもと、考古学者や天文学者、歴史学者も加わって、詳細な調査がおこなわれました。その結果、直径約30センチ、重さ約2キログラム、青銅製のネブラ・ディスクは、なんと約3600年前に製作されたものである、という結論が出されました。一般的には、紀元前2000年頃にエジプトで太陽暦が起こり、紀元前200年頃の夏至の概念の発見を経て、近年の天動説、1600年代の地動説、恒星の発見など、天文学は、ほとんど近代になってから定義されているのが実情なのですが、それらよりもはるか以前に、本格的な天文版が作られていた、ということになります(それが故に、オーパーツとしてその存在を世界に轟かせているのです)。

 

宗教史学上においても重要な遺物

ネブラ・ディスクには、太陽と月に加えて、おうし座の散開星団として知られるプレアデス星団を含む、32個の星が描かれています。先の述べた調査によって、太陽暦や太陰暦を正確に算出できる機能を持っている、とされています。数々の謎を包含しているとされるネブラ・ディスクは、現在はザレ河畔にある州立先史博物館に納められています。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク

カテゴリ: その他

Comments are closed.