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偽物のオーパーツ?カブレラ・ストーンは本当に捏造だったのか

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1961年、南米はペルーの川の氾濫によって、恐竜と人類が混在して描かれているという、古い年代に作られたと思われる、謎の石が発見された、との報告がありました。発見したのは地元の住民、とのことでしたが、近隣で診療所を営んでいる、ハヴィエル・カブレラという人物が、出土した石の収集に非常に熱心であったことから、この謎の石は、カブレラ・ストーンと名付けられました。現在、この石の謎については、一応の決着(カブレラ・ストーンは捏造だった)がなされていますが、真偽の程は、どうなのでしょうか。

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人間が恐竜に食べられている絵が描かれている

一般に、恐竜が生きていた時代と、人類が誕生した時代とは、およそ6000万年もの隔たりがある、といわれています。そもそも人類が「恐竜の存在」を認識したのは、近代である19世紀に入ってからで、それまでは地層調査や化石などの検証もなされていませんでした。正確には、それ以前の出来事は「当事者のみぞ知る」という見解が正しく、発見された物質的な証拠や、歴史的な文献などの記録に基づいて、仮説・検証をおこなっていくしか、当時の真実を知ることは不可能である、といえます。こういった背景のもと、発見されたカブレラストーンには、ヒトが恐竜に食べられる様が描かれていた、とのことです。カブレラ・ストーンの発見は、それまで常識的に考えられていた、「人類と恐竜は共存していなかった」という考え方に、一石を投じた存在であった、といえそうです。

 

1万2000年前に作られた石?

カブレラ・ストーンは、発見後世間の注目を集め、「いつ頃の遺物なのか」、というところが焦点となります。1967年に、マウリシオ・ホッホシルト社がおこなった鑑定の結果、カブレラ・ストーンは、およそ1万2000年程度昔のものである、という結果が出たそうです。この時期は、旧石器時代に相当し、人類は既に誕生していたため、鑑定結果が正しいとするならば、とっくに絶滅しているとされていた恐竜の存在が、大きな謎として残りました。

 

年代の判定方法に問題があった?

それでは鑑定対象物が、実際に推定される年代のものかどうかの判定を、どのようにおこなっているかといいますと、「対象物の表面の酸化度合い」によって判断しているのが一般的である、といわれています。しかし、もし表面を石であぶっていたりした場合には、推定年代を誤ることとなり(酸化を意図的に進めることができる、とされています)、判定結果の信ぴょう性は、疑わしいものになります。これらの推論が、カブレラ・ストーンの是非に関する議論の過熱化に、拍車をかけました。

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カテゴリ: その他

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