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エジプト第二の都市としてのアレクサンドリアと大灯台の今

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紀元前の昔に「驚異的な建造物である」として提唱された、世界の七不思議のひとつ、アレキサンドリアの大灯台は、現存していれば東京タワーの展望台程度の高さがあった(展望台の位置はおよそ地上140メートル程度で、東京タワー自体の高さは333メートルです)といいますから、現代のエジプトにおいても相当に高い建造物のひとつとなっていたに違いありません。地震による倒壊や資材としての再利用などにより、アレクサンドリアの大灯台そのものは1480年頃には消滅してしまいましたが、都市アレクサンドリアはエジプト第二の大都会として今も健在。大灯台の跡地を訪れることも可能です。

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日本から約15時間程度

日本から飛行機で訪れる場合、成田空港からトルコのイスタンブールまでが約12時間、イスタンブールからエジプトのアレクサンドリアまでが2時間余り、という距離です(現在日本からの直行便は存在せず、イスタンブールをはじめ、ドーハやカイロ、ミュンヘン、アムステルダムなどを経由することになります)。「地中海の真珠」という異名を持っているというアレクサンドリアは、アジアとヨーロッパの接点としての歴史が長いだけあって、中東の都市というよりは欧米の雰囲気を色濃く持っている都市です。世界保健機関の東地中海方面の本部が存在する、という顔も持っています。

 

気候は地中海性の砂漠気候

アレクサンドリアはエジプトの都市らしく、地中海性の砂漠気候(乾燥帯)に属しており、6月や7月には気温が40度以上になる日もあります。しかしその反面、エジプトの他地域と比べると雨が多く、冬の寒さも厳しいようです(最低気温が0度となる月も)。

 

観光地としてのアレクサンドリア

そしてアレクサンドリアは、観光地としての魅力も備えています。かつて大灯台のあった場所に建ち、一部の資材を大灯台から流用して建てられた、カーイト・ベイの要塞はその代表。また、19世紀初頭から約150年間エジプトを支配していた王朝の中心的な建造物(現在は政府の施設)であるラス・アル・ティン宮殿や、他にもアレクサンドリア考古学博物館など、見所はたくさんあります。

大灯台と並んで紀元前3世紀頃のアレクサンドリアの「都市としての繁栄の象徴」であり、本自体が現代よりも少ない時代にも関わらず蔵書が約70万冊あったとされる大図書館。この大図書館は2002年に、かつてあった場所の近くに再建設されました(当時の建築様式を踏襲したものではなく、非常に近代的なつくりではありますが)。他にも、ディオクレティアヌス帝(3世紀頃の皇帝)が残したとされるポンペイの柱や、ローマ式の円形劇場、セシルをはじめとした老舗のホテルなど、アレクサンドリアならではの観光・独特な異国情緒を味わうことができます。

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カテゴリ: その他

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