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アレクサンドリアの大灯台実在の証拠?信ぴょう性を高めた大発見

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アレクサンドリアの大灯台は、紀元前3世紀頃から2000年もの間、現在のエジプトはアレクサンドリアのファロス島にあったとされる、伝説の灯台なのですが、本当に実在していたのであれば、世界最古の灯台のひとつだったでしょう(ファロスはその後、ギリシャ語やラテン語において「灯台」を意味する言葉にもなりました)。現代においても、本当に存在していたのかどうかについて、議論が継続しておこなわれています。そんな中、近年になってから、実在を裏付けるような発見がなされています。

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1990年代にダイバーによって発見された遺跡

アレクサンドリアの大灯台は、紀元前3世紀頃に建造され、その高さは約130メートル以上あったといいますから、現代の建造物におきかえると、40階建ての高層ビルに匹敵します。1300年代に起こった地震によって倒壊し、その後大灯台の資材が、当地に作られた要塞の資材として流用され、1480年頃にはその姿は完全に消滅しています。その後現代になって、アレクサンドリアの大灯台実在の信ぴょう性は、かなり疑われる時期が長く続きました。なぜならば、2000年以上前の技術で、40階建ての高層ビルに匹敵する建造物を作ることは、不可能であると考えられたからです。しかし、1990年代におこなわれた、近海の本格的な調査における遺跡の発見で、実在した可能性が一気に高まりました。

 

フランスの考古学者チームの発見

1992~1994年、フランス人考古学者のフランク・ゴッディオ氏の遺跡発掘プロジェクトチームが、アレクサンドリア港の沖合や大灯台の跡地にそびえるカーイト・ベイ要塞付近の海底から、アレクサンドリアの大灯台の一部と思われる資材や、当時非常に栄えていたアレクサンドリアに運ばれてきたと思われる、エジプトのスフィンクス像、アレクサンダー大王ゆかりの人物であるクレオパトラの横顔が描かれたコインなど、数々の貴重な歴史の痕跡を発見したのです。

 

現在、遺跡は一般ダイバーにも解放

一時は完全に伝説として取り扱われ、その実在可能性は否定されかかっていたアレクサンドリアの大灯台ですが、この発見により、専門家の間にも実際に存在していたという考え方が広く浸透していきました。また、海底で発見されたアレクサンドリアの大灯台の遺構は、2001年以降には一般人ダイバーにも開放されていて、潜水をおこなったうえでの見学も許可されています(もちろんダイバーの有資格者であることが必要です)。

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カテゴリ: その他

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